まったく予備知識なく、ただ村上さん訳でアメリカ文学の有名どころだっていうので読んでみたんだけど、なんというか、今まで読んだことない、っていうか、ユニークで不思議な感じだ、と思った。
正直、(わたしだけかもしれないけど)、最初、状況がつかみづらくて読みにくいし、なにか起こりそうで起こらなくて長い、とか思った(大変失礼)し。
それでも、ローティーンの少女の思春期な感じを描いた作品ってすごくたくさんあると思うんだけど、どれとも違うというか、不思議な感じに惹きつけられる。そして、解説で村上さんも書いてらしたように、だれもが自分の十二歳くらいのときの感覚を思い出すんだろうなあと。
ベレニスの存在や話がよかったな。
でも、読後感がけっこう暗い感じ。。。人生は哀しいというか。こういう思春期の暗さ、大人になっていわゆる「リア充」みたいになって忙しさにまぎれてカラっと忘れてしまえばいいんだろうけど、引きずったら辛いというか。カーソン・マッカラーズは引きずったんだろうなあ、とか。まあだから作家になったのか、とか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年4月15日
- 読了日 : 2016年4月15日
- 本棚登録日 : 2016年4月15日
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