朝刊に殺人をお知らせ申し上げます、という衝撃的な広告が載る。何かのパーティーだと思った村の人は、広告に載っていた家に実際に向かうが、その場で本物の殺人が起こる。大胆不敵な事件にミス・マープルが挑む。
さりげない会話の中に巧みに伏線をしのばせるのはクリスティーの得意技ではあるのですが、今回はそのさりげない会話が中盤に多すぎたようにも感じます。そのためにちょっと中だるみ感を感じてしまいました。
でもやっぱりそのしのばせ方は巧いの一言に尽きます。途中違和感を感じたところがあったのですが、それが最後のマープルの推理披露できっちりとそのモヤモヤが明かされた時の快感は、やはりクリスティー作品だから味わえるものなのだと思います。
もう一回問題のところを読み返してみると、ああなんでもっと深く考えなかったのか、と歯噛みしてしまうんだろうなあ。それが本格ミステリーを読む醍醐味でもあると思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー・サスペンス
- 感想投稿日 : 2013年7月21日
- 読了日 : 2013年7月19日
- 本棚登録日 : 2013年7月7日
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