トルストイ後期短篇集 (福武文庫 ト 602)

  • ベネッセコーポレーション (1991年8月1日発売)
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感想 : 2
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「悪魔」は他の文庫で読んでいたのでそれ以外を読了。主人と下男:あまりにもつまらないが、下男が助け出されたときがっかりしたという描写がいかにも的確、トルストイらしい。神父セルギイ:最後の回心の前に悩みが書かれていないので共感が難しい。壷のアリョーシャ:死に様がいい。何のために?:普通に世の中の不条理を描いた作品。トルストイが本気を出せばもっとすごいものが書けていたのでは。全体的に、民話集には入れられないけど民話と同レベルの単純さの話だった。トルストイの考える「結論」に持っていくのはいいとしても、そこまでに普通の人が抱くであろう葛藤をトルストイらしい緻密さで描写してくれないと共感できない

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年12月18日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年12月18日

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