赤と黒 (上) (光文社古典新訳文庫 Aス 1-1)

  • 光文社 (2007年9月6日発売)
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本棚登録 : 704
感想 : 68

まずタイトルがいいじゃないですか。ルージュとノワール!!これが『軍服と僧衣』とかだったら人々も注目しないかも。もちろん青年の野心の物語だけど、そこにじりじりする身分違いのロマンスやら、聖職者の卑俗な根性やら、貴族のせこさやら、いろいろ盛ってあるからおもしろくて、次へ次へと読み進んでしまいます。もちろん古典の読書にありがち、キリスト教や欧米史の知識不足は否めないけど、それを置いといても、人間ドラマは味わい深い。なんだ?なにやってんだこの人たち?と思う。主人公は繊細で大胆で矛盾だらけで愛おしい。人間だもの。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他
感想投稿日 : 2023年4月29日
読了日 : 2022年11月6日
本棚登録日 : 2022年11月7日

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