まずタイトルがいいじゃないですか。ルージュとノワール!!これが『軍服と僧衣』とかだったら人々も注目しないかも。もちろん青年の野心の物語だけど、そこにじりじりする身分違いのロマンスやら、聖職者の卑俗な根性やら、貴族のせこさやら、いろいろ盛ってあるからおもしろくて、次へ次へと読み進んでしまいます。もちろん古典の読書にありがち、キリスト教や欧米史の知識不足は否めないけど、それを置いといても、人間ドラマは味わい深い。なんだ?なにやってんだこの人たち?と思う。主人公は繊細で大胆で矛盾だらけで愛おしい。人間だもの。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年4月29日
- 読了日 : 2022年11月6日
- 本棚登録日 : 2022年11月7日
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