寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)

  • 早川書房 (1978年5月1日発売)
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〝薄汚れた壁で東西に引き裂かれたベルリン。リーマスは再びこの街を訪れた。任務失敗のため英国諜報部を追われた彼は、東側に多額の報酬を保証され、情報提供を承諾したのだ。だがすべては東ドイツ諜報部副長官ムントの失脚を計る英国の策謀だった。執拗な尋問の中で、リーマスはムントを裏切者に仕立て上げていく。行手に潜 む陥穽をその時は知るよしもなかった……。英米の最優秀ミステリ賞を独占したスパイ小説の金字塔。〟

宿敵ムントにより東ドイツのスパイ網を壊滅させられたリーマスは、情報部をクビになり図書館の臨時雇いとなる。そこで知り合ったイギリス共産党員の女性リズと恋仲になったリーマスは、リズの仲介で東側のスパイとなり、東独へと渡る。実は全てがリーマスとスマイリーとが計画した作戦だった。

単純にムントへの復讐を遂げることを目的としたリーマスも利用されていた。実はムントは英国の二重スパイで、ライバルのフィードラーを失脚させることが英国情報部の真の狙いだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2024年1月29日
読了日 : 2014年12月31日
本棚登録日 : 2014年12月31日

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