体で「わかる」ということはどんな「わかる」よりわかりやすい。ということは、私が体で感じて思っていることです。ドライバーでボールを遠くに飛ばせるようになるかなという下心もあって、この本を手にとってみました。甲野さんの本は『1冊』だけ読んだことがありますが、彼のやっていること、それに感化されて集まるプロフェッショナルが紹介されている本だと思います。私は運動に関して素人なので生かせるかどうか…
本に書いてある体の使い方が応用されればといいなあと特に思ったのは、介護への分野。介護は体を使う仕事で、足腰に非常に負担がかかるという、高齢化社会でますます介護者の人手が必要になるはずです。よく言われる介護者の低賃金問題をすぐに解決するのは難しいと思うので、せめて体を傷めない方法が広まって欲しいと思います。「介護スクールの先生が今まで教えていた体の使い方とは違う新しい使い方を否定し、阻害する。今までの体の使い方では、現場では大して役にたたない」というどこにもある既得権益を守るだけの図式がここにもありましたね。当然ながら甲野式介護法(?)は細かくは載っていないので、問題として考えている団体があるんだ、ということを知るだけでもいいと思いますね。
読書状況:読み終わった
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教養
- 感想投稿日 : 2012年3月2日
- 読了日 : 2012年3月2日
- 本棚登録日 : 2012年2月29日
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