イタリア紀行 下 (岩波文庫 赤 406-1)

  • 岩波書店 (1960年5月5日発売)
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ゲーテがナポリからローマへ戻り、花火やカーニバルなどの様子が描かれている。ミラノの女性への失恋、ネリの話。ラファエロの作品鑑賞。絵画を習い、人体について学び、聖堂の音楽に陶酔するゲーテ。創作の上では感応力、造形力、活動力が必要であり、机上で美を論じる思索ではなく、美を鑑賞する積極的な(感応力)行為や創作しようとする行為の重要さを唱える。そして後世のために書き続ける意志を改にする。232年後の日本でこの本を読んでいる人がいることをまるで知っていたかのように語りかけてくるゲーテ。永遠のローマを鍵としたタイムカプセルのような作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年6月8日
読了日 : 2019年6月8日
本棚登録日 : 2019年6月8日

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