ゲーテがナポリからローマへ戻り、花火やカーニバルなどの様子が描かれている。ミラノの女性への失恋、ネリの話。ラファエロの作品鑑賞。絵画を習い、人体について学び、聖堂の音楽に陶酔するゲーテ。創作の上では感応力、造形力、活動力が必要であり、机上で美を論じる思索ではなく、美を鑑賞する積極的な(感応力)行為や創作しようとする行為の重要さを唱える。そして後世のために書き続ける意志を改にする。232年後の日本でこの本を読んでいる人がいることをまるで知っていたかのように語りかけてくるゲーテ。永遠のローマを鍵としたタイムカプセルのような作品。
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- 感想投稿日 : 2019年6月8日
- 読了日 : 2019年6月8日
- 本棚登録日 : 2019年6月8日
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