Xの悲劇 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2009年1月24日発売)
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感想 : 100
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The Tragedy of X(1932年、米)。
レーン4部作、1作目。元シェイクスピア俳優の素人探偵ドルリー・レーンが活躍するシリーズで、クイーンの代表作。

ニューヨークを走る満員電車の中で、ある男が毒殺された。凶器は毒針を仕込んだコルク球。独創的かつ大胆な犯行はしかし、第二、第三の事件の序曲に過ぎなかった…。

倒叙に比べて本格推理小説は、書き手と読み手の情報量の差が大きく、後で見直しても、「この時点で気付くのは無理」と思うことも多い。でもこの作品では、決定的なヒントは間違いなく与えられていて、それでもしっかり騙されてしまう。もっとも印象に残ったのは死体検案書のヒントで、こういう使い方があったのか、と感心することしきり。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2009年2月17日
読了日 : 2009年2月17日
本棚登録日 : 2009年2月17日

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