再読。
初めて読んだのは10年くらい前で表題作の「無関係な死」以外は印象が薄かったのだけど、今回は他の作品もじわじわ楽しめた。
特に面白かったのは複雑な構造のビルが登場する「賭」、盲目の恋に警鐘を鳴らす(鳴らしてないか)「人魚伝」、ボクサーの孤独な戦いを描いた「時の崖」、そしてもちろん表題作の「無関係な死」。
安部公房さんの小説に私はいいように振り回されてしまう。
モグラ叩きやらワニワニパニックやらのようにあっちかと思ったらこっち、その次の瞬間にはまた別のところにいる。
その混乱が不思議と癖になる。
短編は混乱の度合い(?)がちょうど良い気がする。
これが長編になるとまた大変で、以前は読み切れなかった。
またチャレンジしてみよう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2014年7月17日
- 読了日 : 2014年7月17日
- 本棚登録日 : 2014年7月17日
みんなの感想をみる