宮部みゆき「あやし」の読後、その余韻を感じながら手にとった。なので、あえて「蜆塚」は読んでいない。
よかったのは、朝井まかての「ぞっこん」と三好昌子の「韓藍の庭」かな。どちらも、語りぶりがよかった。「ぞっこん」は最初、え、これって大鏡の雲林院菩提講?みたいな感じだった。そしたら、なんと、供養されるのを待つ付喪神の話だったのでなるほど、と、膝をついた。「韓藍の庭」は京の都下鴨のあたりが舞台。人のあわいにいる「もののけ」の哀愁を感じられた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月25日
- 読了日 : 2024年2月25日
- 本棚登録日 : 2024年2月23日
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