もののけ 〈怪異〉時代小説傑作選 (PHP文芸文庫)

  • PHP研究所 (2020年3月6日発売)
3.40
  • (7)
  • (21)
  • (26)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 284
感想 : 29
3

宮部みゆき「あやし」の読後、その余韻を感じながら手にとった。なので、あえて「蜆塚」は読んでいない。
よかったのは、朝井まかての「ぞっこん」と三好昌子の「韓藍の庭」かな。どちらも、語りぶりがよかった。「ぞっこん」は最初、え、これって大鏡の雲林院菩提講?みたいな感じだった。そしたら、なんと、供養されるのを待つ付喪神の話だったのでなるほど、と、膝をついた。「韓藍の庭」は京の都下鴨のあたりが舞台。人のあわいにいる「もののけ」の哀愁を感じられた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年2月25日
読了日 : 2024年2月25日
本棚登録日 : 2024年2月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする