野中先生の理論を実際のケースに照らし合わせて解説した本です。「ミドルアップダウン」の実際の苦闘がリアル感を持って伝わってきます。13のケースが出てきますが、その最初がサントリー「DAKARA」の事例です。その開発ストーリーの中に、野中理論の「場」「暗黙知→形式知」「メタファー・アナロジー」とか、日本古来の思想である「守・破・離」などが照らし合わされており、なかなか面白いと思います。この本の続編に「イノベーションの作法」(日本経済新聞出版社)という著もあり、そちらには「伊右衛門」がケースとして出てきますので、そちらもどうぞ。2010年に第三弾の「イノベーションの知恵」というのが出ました。
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- 感想投稿日 : 2021年11月13日
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- 本棚登録日 : 2021年11月13日
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