マックス・ウェーバーを読む (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2014年8月19日発売)
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感想 : 36

「自衛隊は暴力装置」という政府答弁に対して、野党自民党が抗議するという不思議な光景があった事を記憶している人も多いだろう。前書きはこのエピソードから始まるのだが、昨今の学生はウェーバーなんて全く読まないらしく、大学教員は嘆いているらしい。政治家だって読まないんだから仕方ないとも言えるが。とは言え、日本はドイツ以上にウェーバー研究が盛んであるとも言われてきたし、昨年は没後100年が少々話題になったので、今でも多少の人気というか影響力はあるのだろう。
本書はウェーバーの主要文献を解説したもので、題名に相応しい内容となっており、入門書としては最適である。ただし、著者も「あとがき」で言い訳しているが、専門家でもない著者による独特の解釈は当然入り込んではいるので、その辺は留意して鵜呑みにせずに読む必要はある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年5月4日
読了日 : 2021年5月4日
本棚登録日 : 2021年5月4日

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