堀田善衛、司馬遼太郎、宮崎駿の三人が、歴史、国家、宗教、日本人などのテーマについて語った本です。
アメリカとソ連のイデオロギー対立が終焉したあと、アメリカとイスラム圏の対立が表面化したことを受けて、世界にはまったく異なる時間を生きている国々があることがあらためて明らかになったことへの驚きが語られています。この時代の大きな歴史的変化を、同時代の知識人・文化人がどのように受け止めていたのかということをうかがい知ることができるように感じました。
イスラムやインド、中国を理解するためには、東西対立のような同時代的な視点で見るよりも、それぞれの文明がこれまでたどってきた歴史から見ていくほうが、はるかに見通しがよくなるのではないかという気がします。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史・地域・文化
- 感想投稿日 : 2014年3月1日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2014年3月1日
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