赤と黒(上) (新潮文庫)

  • 新潮社 (1957年2月27日発売)
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感想 : 134
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「これは一体、何ジャンルなんだ…?」と最後までよくわからないまま読み終えた。
若き家庭教師のジュリヤンとレーナル夫人の不倫を描いた恋愛小説かと思えば、ジュリヤンの神学校での生活を描いてみたり、とにかく今の自分の理解の範疇を超えていた。
あと、個人的にはジュリヤンの高飛車レベルにちょっとついていけなかった。現実世界にいたらこんなプライド高い人絶対めんどくさいし、関わりたくない。笑
下巻を読むかどうかすごく迷ってるけど、読んでみたらこのジュリヤンのイメージも何か変わるんだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年4月6日
読了日 : 2023年4月6日
本棚登録日 : 2023年4月6日

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コメント 2件

リョさんのコメント
2024/01/06

少しは変わると思いますよ。
「赤と黒」は「クレーヴの奥方」からの流れを汲む心理小説の傑作とされています。
俺は出世がしたいのかレーナル夫人の愛が欲しいのか、あーでもないこーでもない、昨日女を蔑んで見れば、今日には心の底からすまなかったと悔いてみる。19世紀前半にこれほどまでに心の激しい揺れ動きに焦点を当てた小説があったことが重要なのでしょう。共感できるかはあまり重要ではないのでしょう。
ひとつだけ。ジュリアンは本当に馬鹿野郎ですが、ホンモノのクズ野郎ではありません。
今の世の中のどこにでもいそうな、情熱的な若者のひとりです。

茉央さんのコメント
2024/01/07

ものすごく貴重なアドバイスに感謝です…!
世界の10大小説に選ばれるくらいの本を、いまいち読みきれなかった…と心のどこかでずっと未練があったので、また改めて読み直してみようと思います(◡̈)

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