第六大陸 1 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-1)

著者 :
  • 早川書房 (2003年6月1日発売)
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感想 : 67
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この作者の作品を読むのはこの作品で2作目です。

月に人類が足を踏み入れたのは確かに自分が生まれる以前のことになります。
が21世紀はどんな未来?と言うフレーズで必ず描かれていた宇宙空間における人間の生活はまだ達成されてないですね。そう言われてみれば。

星新一さんのショートショートに自分の好きな短編があるのですがそれを思い出しました。
その短編は宇宙に出かけていった地球人が地球と同じような知的生命体を持つ惑星に到着し、その高度な文明に驚くと共になぜこれほどの文明を持ちながら宇宙へと進出しなかったのですか?と問うのです。するとその星の人は自分たちは自分たちの住む星の環境を整備することに忙しくて(砂漠化をなくしたり、飢餓を救ったり)宇宙に出る余裕が無かった。あなたたち(地球人)はそれだけの余裕のある星なのですね、と答えるというお話。

個人的には宇宙科学物、大好きです!死ぬまでに一度位大気圏を突破してみたいかな~とかも思いますが別に地上にへばりついたままでもまぁいいかなとも思ってます。(どっちやねん)

作品自体はとても面白かった。確かに人類の科学技術を持ってすれば後一歩のところに来ているのかも知れない。その前に地球環境のインフラを整えなくてはね~。作中少し触れられていた選挙区の廃止と地域の癒着廃止、あと土木工事の根本からの改革は大賛成です。早く実現すればいいのに。(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2011年7月19日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年7月19日

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