黒後家蜘蛛の会 2 (創元推理文庫 167-2)

  • 東京創元社 (1978年7月14日発売)
3.74
  • (42)
  • (65)
  • (87)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 513
感想 : 48
3

前作読んでから間が空いた。
相変わらず、弁護士、科学者、数学教師、画家、政府の諜報機関務め等の面々の集い。レストランには蔵書も沢山あり、喧々諤々とお喋りが五月蝿いこと。中でも何でも口を挟まないと済まない作家、イマニュエル・ルービン。アシモフ先生はご自分をカリカチュライズしているらしい。

ゲストが齎す謎も、ミステリーや科学に寄ったものや、トル―キンの「指輪物語」やシャーロック・ホームズ論など他方面に渡る。掲載紙もエラリー・クイーン・マガジンやSF誌だったらしい。
節度をわきまえながら、最後に見事に謎の解明をするのが給仕のヘンリー。前作の感想にも書いたけど、うるさ型の連中が寄せるヘンリーへの信頼とヘンリーの奥床しさが良い。
アシモフ先生について、ロボット物のSF作家と思いこんでいた不明を恥じつつ、読了。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年12月17日
読了日 : 2017年12月17日
本棚登録日 : 2017年12月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする