反解釈 (ちくま学芸文庫 ソ 1-1)

  • 筑摩書房 (1996年3月7日発売)
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感想 : 25
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自分にとってソンタグの文章を読むのは、己の背筋をきちんと伸ばすことに似ている。それは詭弁や小難しいだけの観念に振り回されることなく、自身の五感から紐解かれる感性に、身体から立ち昇る知性に向き合うということだ。あらゆるものがカテゴライズ化され、分類することで何かをわかった気になった身を猛省したくなる。真っ直ぐに対象を捕え、ごまかしのない文章はこんなにも世界の欺瞞を剥ぎ取り、剥き出しの姿を暴き立てる。ソンタグの言葉には、本当の知性のみが持ちうる色気がある。それは理性が持ちうる美しさといってもいいだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 評論/研究
感想投稿日 : 2014年11月15日
読了日 : 2014年11月15日
本棚登録日 : 2014年11月15日

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