- Amazon.co.jp ・本 (133ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001156768
感想・レビュー・書評
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自分はすっかり大人になってしまったんだなぁ…
人と話す時や何かを決める時、数字にとらわれてしまう。
上辺の数字にとらわれて本質を見ようとしていない。これから職場で話す時、おいくつなんですか?じゃなくて好きな色はなんですか?と聞いてみようかな、なんて思った。
いつも話してる人の好きな色すら知らないもんなぁー。
子どもたちと話してると本当にこのことは実感する。子どもの見え方捉え方は大人と全然違う。捨てようとしてたゴミ屑ですらキラキラした目で楽しんでたり。
そしてそれは5歳くらいから大人的になっていくような気もする。。
大事なものは目に見えない。私が見えてない大切なことってなんなんだろう?と考えたけど、、、なんなんだろう。
過ごしてきた時間や経験とか?
でも目の前にあっていつも見えているものが大事なものなんじゃないかな、とも思った。 -
会社員のころ、
報告する時は必ず数字を、データを、
と言われてため息をついていたことを思い出した。
それしか言われない。
どんな準備をしてどんなことをしたか、
どんな工夫をしたのかには興味がない。
ただ、われわれが成果をあげたということを
上司に楽に見せたいだけ。だったと思う。
今はフリーランス、
もちろん変化を目に見える形にすることは大切、
でもその仕事にかけた時間や身体や頭のことを
評価されるシステムに身を置いていきたい。
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大人になるにつれて、つい忘れてしまいがちになる、
たいせつなコトと出会える物語。
久しぶりにメッセージ性の強い作品に触れた。
王子さまの星巡りの旅を通して出会う大人たちに、
たいせつなコトを心で見れる大人がいたのなら、
王子さまはきっと、子供のまま自分の星に帰る
という選択はしなかったのでは と思う。
大人たちといえば、
畢竟自己本位でしかない実業屋さん...
権威誇示のため、肩書きに固執する威張りんぼう...
机上の知識ばかりに捉われ、本質を見れない地理学者...
宇宙には、他の星を旅して戻ったら、
大人になるという決まりがあるのだろうか。
それなら頭でっかちな大人が多いのにも納得がいく。
大人になりたくて、
自分の星を飛び出した王子さまが見た、
想い描いた大人像とのギャップ、
そして、7つ目に訪れた地球で、出会った少年。
その対比が、あまりにも顕著で物悲しい。
だからこそ王子さまは想いの丈を少年に託したのだろう。
同じ景色でも、捉え方次第で、
如何様にも輝けるということ 忘れずにいたい。
また、多くの薫陶を受けると同時に、
自分の星にはなにがあるのか。
星としてのレベルはいまどれくらい?
分からないからこそ、
そんな客観的指標が欲しいとも思った。
独り善がりなうぬぼれと軌を一にしてしまわぬよう、
そこに想像力で出来たバラを添えて。 -
この歳になって初めてちゃんと「サン=テグジュペリの「星の王子さま」を読んでみた。
ファンタジックなイラストから、てっきり子ども向けの本と思っていた。
けれども、まだ大切な何かを失っていない子どもたちにとっては理解するのは難しい内容であり、寧ろ普段、時間に追われるように難しい顔をしながら働いてる大人にふと立ち止まり、振り返って読むべき極めて示唆に富んだ本だろうと思う。
『じゃあ秘密を教えるよ。とてもかんたんなとこだ。ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない』 -
星の王子さまミュージアム閉館ということで、急遽行ってきたのです。
何度読んでも、新たな気付きがある。
人生に迷ったり、分からなくなったときには必ずこの本を読むのです。
たいせつなものは、目にはみえない。 -
目に見えない大切なものを描いてる本、
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誰かと友だちになるとき、お金を持ってるからとか山や川のことを知ってるからとかじゃなく、その人と一緒にいたからなんだよと言っているのがいい。これも目には見えない大事なものだと思う。
だがおとなってやつは、「なんでその人が好きなの?」とか、「その人ってなにができるの?」とか聞きがちで、聞かれた方を恥ずかしくさせることに夢中になったりするんだよね。
その人の友だちなんだから、こちらから何かしらをとやかく言う必要などないはずなんだ。そんなこと言うひまがあるなら、友だち見つけてひまつぶししなよってことだろうね。 -
内藤濯さんの翻訳、言葉選びがすき
自分にとっては、王子さまもサンテックスもこの口調(人格)の存在になっている