- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003226117
感想・レビュー・書評
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狼少年目当てで読む。狼少年まで。
狼少年は、ずいぶん昔、オーディオブックにはまっていたころにサウンド文学館パルナスで聞いた。
一度聞いただけなのに印象に残っていて、文字で読みたくなった。
悪趣味だけど下劣ではない。品が良い。
えぐいけど、人間性を疑わせるような嫌な感じではない。
そんでそこはかとなく色っぽい。
回りくどい表現も面白くて好き。雰囲気が好き。
ちゃちゃっと読むのがもったいなくてちまちま味わって読んでいたら時間切れ。
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面白いと言うと語弊がありそうな残酷なものもまじっているが、そういう目をそむけたくなるような話だけでなく、シニカルなもの、あっと驚く結末のもの、思わず苦笑してしまうもの……いずれも魅力的で、本当に面白かった。一話一話が短いために「もう少しだけ読もう」とついついページをめくってしまい、気がつけば読了。とても好みの作風で、読み終わるのが残念に思えた。
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一筋縄ではいかない面白さ。皮肉と黒い笑い、痛快なオチが待っています。
なかには「二十日鼠」や「刺青奇譚」のように、少し笑ってしまうお話もありながら、「スレドニ・ヴァシュター」のように、本当にちょっと怖くなる不気味なお話も。
そんな物語の数々は、いずれも人間というものをあざ笑うかのように展開してゆきます。
もっとも実際にありそうなのは・・・「毛皮」でしょうか。欲をかいた二人も二人ですが、平然と裏切って自分だけ得をする友人も考えもの。類は友を呼ぶということですね。こんなお友達は持たないようにしたいものです。
しかし、一見してドロドロしていそうなこんな物語も、実際に読んでみるとむしろ滑稽にさえ感じられる面白さで書かれています。これがサキの魅力なのかな・・・と思っています。-
コメント下さってありがとうございます。クスリというよりはニヤリという感じで笑いたくなりますね。しかも、一話一話が短く綺麗にまとまっていて、読...コメント下さってありがとうございます。クスリというよりはニヤリという感じで笑いたくなりますね。しかも、一話一話が短く綺麗にまとまっていて、読みやすいと感じました。
続いて、O・ヘンリーの作品を楽しみたいと思っています。2013/03/06
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これだけ様々な(自分にとっては覚えづらい)名前があるのか、と感心した。
外国文学を読む機会が少ないためか、
日本バージョンだったらどうなるかを想像してしまう。 -
イースターの卵、最後は息子が亡くなったんだろうか?
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サキの作品集は何種類か読んだけど、最初に読んだからか岩波文庫の翻訳が一番好きで何度も読み返している。スッキリとした文体でスッと入ってくる。芥川龍之介が好きなのだけど、それと同じ方向性で好き。
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この文庫で読むのはたぶん初めて。でもアンソロジーで読んだ記憶のある短篇がいっぱい。まとめ読みするとまた別の面白さがある。一気に読み終えてしまった。
サキの面白さは意地悪さ。ニヤニヤ笑いだけを残して宙に浮かぶチシャ猫が人間社会を覗いて書き留めた物語のようだ。「トバモリー」はまさにそういう話。「狼少年」はあらためて読むとポーの一族のエドガーみたいで、ホモセクシュアルな欲望とその隠蔽のメタファーのようにも読める。 -
短編集。オチは残酷であったり滑稽であったり、ひねられて独特。最後の二、三行になるまで結末が読めない。
「話上手」「スレドニバシュター」あたりが類を見ない感じでよかった(うろ覚え) -
思い入れのある一冊。
どの話も、素晴らしく面白い。
オチのつけ方が巧み。 -
サキの短編は最後にぞくっとくる余韻を楽しむためにある.ちょうど今読んでいる内田百閒の読後感に似ている.