- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003751312
作品紹介・あらすじ
サハラ砂漠に不時着した孤独な飛行士と、"ほんとうのこと"しか知りたがらない純粋な星の王子さまとのふれあいを描いた永遠の名作。一九五三年以来、半世紀を超えて、日本じゅうの読者を魅了してきた、内藤濯氏による歴史的名訳。『星の王子さま』のスタンダード。
感想・レビュー・書評
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H29.9.24 読了。
・新潮文庫に引き続き同名小説2冊目。言わずと知れた名作。
・「おとなは、だれも、はじめは子どもだった。しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。」
・「心で見なければ、物事はよく見えない、肝腎なことは目に見えない。という人間生活のほんとうの美しさが書かれているわけです。」
・自分には、まだ子供心は残っているのかな?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
社会学者・上野千鶴子さん「私をつくった4冊の本」: 日本経済新聞[有料会員限定]
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD270DW0X20C21A8000000/ -
いつか読もうとしていた作品を遂に手に取る。子供向けでは、無かったのですね。
何処となく村上春樹さんの作風を思いました。 -
子供より30代以降の大人にこそ刺さる作品
中盤、王子さまが星を巡って色々な人と出会い「おとなって〜だなあ」と考えるその内容は
読者である僕自身が生きてきた中で、いつの間にか受け入れてしまっていた無意識の部分を指摘されているようでハッとさせられた -
「生きるうえで本当に大事なことって何ですか?」
人生においてのまことに大事な質問の一つに、深い思索を与えてくれる本。
大事なことを見失っている人を大人という。
大人って変だね。
大人の世界では当たり前に行われていることに、疑問を投げかける。
「それは本当に大事なことなんですか?」と。
いつまでも少年の心を持ち続ける人間でありたい。
それは人生において大事なことを大事にする自分であり続けるということだ。 -
星の王子様はバラとの喧嘩をきっかけに6つの星と地球を渡る。6つの星は現代の大人がなりがちなことを表しており、少し風刺が利いている。6つの星を渡った後、地球へと到着する。地球ではキツネとヘビとの出会いをきっかけに本当に大切なことを知る物語。
僕は大切なことは目に見えないことを忘れてしまっていた。最近僕の作品を講評される機会があり、あまり満足のいく評価ではなかった。何時間経ってもそのことが頭から離れずにいたとき、この本をもう一度読み返した。読み終えた時はその悩みが軽くなった。最も大切なことが評価ではないことに気が付いたからだ。確かに評価は価値を測るものさしの役割があるが、本当に重要かと問われるとそうではない。作品を完成させる為に惜しみなく労力を費やしたか、考えを表現することができたか。そちらの方が大切ではないだろうかと思った。評価なんて人が変われば変わる訳で、そんなこと気にして生きていたら、いつか他人の人生を生きるような気がして嫌悪感を抱いた。
僕は僕にとって大切なことを愚直に信じ続けて制作活動を行いたい。
訳者あとがき 世阿弥の卓見
「秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず。」 -
最後に星の王子さまが消えてしまったのは、飛行士にとって王子さまが大切なものになったからこそ見えなくなった(消えた)という、本当に大切なものは目に見えないというキツネの言葉を暗示しているように感じました。目に見えないからこそ、2人はかけがいのない関係性を築き上げたのではないかと思います。
この本を読んで胸に刻んだことは大人になるにつれ忘れてしまうかもしれません。そんな私が童心を忘れてしまった頃にもう一度読み直したいです。 -
飛び出すと世界は広くて、自分の周りがとてもちっぽけに感じてしまう。広い世界に幾千万とある、ありふれたものだとしても、自分が関わったもの、手をかけたものは、その事実だけでたったひとつの代わりのない大切なものとなる。
「大切」な存在について考えさせられる作品だった。 -
趣味で詩を書くのですが、この本を読む前に書いた詩と似た気持ちがあってスッと入り込めました。
いつまでも子供の気持ちを持ち続けるアラサーならなんか分かるはず...