格差社会: 何が問題なのか (岩波新書 新赤版 1033)

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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004310334

感想・レビュー・書評

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  • 格差が拡大しつつあるという現状認識については、データを引用しながら説明しており、説得力があった。
    ただ、そのあとの政策提言については「?」という箇所が多く、あーはいはいという感じ。どうやら筆者は高福祉高負担の北欧諸国やベルギーを理想と捉えているようだけど、負担増にあたっての対応策が「努力して国民のコンセンサスを得る」ってだけじゃあねぇ。
    現状認識を学ぶという点においてはいいけど、そこからは微妙だったかな。

  • 今さら再読シリーズ

    2006年初版なので、少々話題が古いんですが。というか、8年も経つとこんなにも社会状況が変化するものなのかと驚き。とはいえ、格差社会はますます拡大していく方向にあります。

  • 現在の「格差」議論のきっかけとなったと言われる「日本の経済格差」著者の新作ということできたいしたが、内容は可も無く不可も無くというところか。
    いくつかの提言もなされているのだが、斬新なものは少ない。

  • 大学での講師が書いた本で、格差についての見解が述べられており、分かりやすい。

  • 高校3年の時に読んだ本。これを機に格差論に興味を持ち始め、やがて経済学を先行するきっかけになった。

  • 少し固い、いかにも岩波、学者的。統計データが満載の割には素人目にも?な部分が多いので、突っ込みどころも結構多そうではある。しかしそこぐらいしかとりえはない。過剰な煽りがない分、信頼できそうな語り口は個人的に駄目。慎重かつ大胆な煽りこそがこの手の新書の必要条件ではないだろうか?姿勢は支持できても読み物として退屈。新書で書くならもっと読んで面白いものを!

  • 読みやすい。事例も分かりやすいが分かりやすさを押しすぎて、やや極端かも。
    反対論者が読んだらイライラするんだろうな。

  • とても詳細。私も筆者に同感だ。

  • 基本的な知識。
    格差是正への政策案が面白い

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著者プロフィール

京都女子大学客員教授,京都大学名誉教授
1943年兵庫県生まれ。
小樽商科大学,大阪大学大学院を経て,ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学教授,同志社大学教授を歴任。元日本経済学会会長。
専門は経済学,特に労働経済学。フランス,アメリカ,イギリス,ドイツで研究職・教育職に従事するとともに,日本銀行,経済産業省などで客員研究員を経験。
和文,英文,仏文の著書・論文が多数ある。
〔主要近著〕
『日本の構造:50の統計データで読む国のかたち』(講談社,2021年)
『教育格差の経済学:何が子どもの将来を決めるのか』(NHK出版,2020年)
『“フランスかぶれ”ニッポン』(藤原書店,2019年)
『日本の経済学史』(法律文化社,2019年)
『21世紀日本の格差』(岩波書店,2016年)
『フランス産エリートはなぜ凄いのか』(中央公論新社,2015年)

「2021年 『フランス経済学史教養講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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