格差社会: 何が問題なのか (岩波新書 新赤版 1033)

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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004310334

感想・レビュー・書評

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  • 日本における経済的な意味での格差のはなし。

    内容は、グラフやら統計やらもちだして、一見もっともらしい論理も実は飛び飛びでつながってなかったりするが、すんごい多方面に話をひろげているので、それなりの面白さがないこともない。

    けどまぁ、たいしたことない。

  • ゼミで勉強したもの。
    読みやすかった。

  • 『日本の貧困研究』をもっと啓発的に、分かりやすくした本。そういう意味では新しいことはあまり多くないが、まとまっている。エモーショナルな例えも随所に見られ、著者の危機意識が見える。

  • 広がりつつある日本社会における格差問題についてわかりやすく論じている。社会保障・経済の資料としても使える。

  • 題名の通り、広がる格差についての本。
    漠然と感じていた機会不平等みたいなものを
    データと共に言語化してくれた本。

  • データは少々古いが、現在の格差社会の問題点とこれからの対応などが良く分る本。
    図表が多いのが嬉しい。

  • 課題で読んだ。現代の問題が複雑に絡み合っていることを知る。

  • 流行りですよ、格差社会。具体的にどのように格差が広がっているのかを幅広く説明してあるし、難しくなりすぎないようにそれを目指したのだろう。経済学の他の多くの分野のように、所得格差の拡大も様々な係数や指標で測る向きがあるけど、格差なんて主観的感覚なんだから、僕なんかはこの部類の問題は係数や指標では図れないと思っています。ごめんなさい、あまり勉強してない学生のただの言い訳です、指標を無視しろなんて馬鹿な学生しか言いません。まあ、僕が馬鹿なのは置いといて、そういう意味であくまでも簡単に書かれている方針は納得。だけどその分、経済を専門とする学生が読むべきほどの内容が含まれているかは謎。あくまでも、一般向きの域を出ないのでは?

  • 近代経済学者である著者は、競争によって経済効率を高める事は大切な事だと思っている。(65ページ参照)だが、そうすると、競争に勝っていける”いわゆる勝ち組”だけがどんどん豊かになるけれど、勝つことが出来ない、”いわゆる負け組”は全然豊かにならない、という格差が近年どんどん広がっていると説く。そして、この負け組の数がどんどん増加しているとある。私などには他の世帯が、どの程度の暮らしをしているかなどははっきり言って、なかなか見えてこない。隣の家の世帯が、どんな生活レベルなのかも、はっきり言ってよくはわからない。よって、「日本は今、そんなに深刻な状態になって来ているのかな?」と、ちょっと驚きながら読んだ、というのが実感である。

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著者プロフィール

京都女子大学客員教授,京都大学名誉教授
1943年兵庫県生まれ。
小樽商科大学,大阪大学大学院を経て,ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学教授,同志社大学教授を歴任。元日本経済学会会長。
専門は経済学,特に労働経済学。フランス,アメリカ,イギリス,ドイツで研究職・教育職に従事するとともに,日本銀行,経済産業省などで客員研究員を経験。
和文,英文,仏文の著書・論文が多数ある。
〔主要近著〕
『日本の構造:50の統計データで読む国のかたち』(講談社,2021年)
『教育格差の経済学:何が子どもの将来を決めるのか』(NHK出版,2020年)
『“フランスかぶれ”ニッポン』(藤原書店,2019年)
『日本の経済学史』(法律文化社,2019年)
『21世紀日本の格差』(岩波書店,2016年)
『フランス産エリートはなぜ凄いのか』(中央公論新社,2015年)

「2021年 『フランス経済学史教養講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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