姜維伝 諸葛孔明の遺志を継ぐ者

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  • 朝日新聞出版
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022507259

感想・レビュー・書評

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  • 三国志マニアなら、知る人ぞ知る姜維を主人公にした話。
    滅び行く蜀を担うが、史実通りな展開。
    もっと盛り上がる場面等があるかと思ったが、全体的にいまいち。

  • 姜維主役、しかも孔明死後の三国志!

    姜維の後半生って悲願を胸に清廉に生きて壮絶な最期を遂げるってイメージなので、夏侯覇や双子ちゃんに囲まれて幸せそうにしてたのがすごくうれしかった。
    最期もただ鍾会の乱で死んだ訳じゃなく、双子ちゃんを逃がすために命を落とす、っていう描き方がされているのが読んでて救われます。

    姜維と陳蓮と双子ちゃんで定軍山にお墓参りに行くシーンが好きです。

  • 夏侯覇と張嶷が良い味出してましたね。
    姜維って昔の中国人そのものな気がするね。
    劉備もそうだけど、粘り強い、悪く言えば往生際が悪いw

  • 三国志好きの自分にとって姜維はかなり好きな武将です。孔明の後を継ぎ義の為に戦ったイメージが凄く強いんですよね。

    そんな姜維を主人公にしてるのですから、これは読まないとと思った次第です。

    三国志の末期、日本では人気の高い蜀軍も国力も戦力も人材も乏しくなり、どんなに頑張っても最早滅びを目前の中、姜維が一人で頑張っていると思っていたのですが、無理な戦を続けた結果が滅びるの早めたのですね・・・。

    ただ、人材が乏しくて若い世代に有能なものが居ないってだけではなかったのが、この本で本当に解りました。魏はやはり人材の宝庫だったんだな~とも。

    意外だな~と思ったのが、この本を読んでいると、孔明の内政の評価は凄いのは当然だが、攻撃する戦の才能は意外と低く見ていること。安全策ばかりで臨機応変に欠けると描かれてるんですよね~蜀側の話でそんな風に出てくるとは思わなかったですね。

    まぁ実際には、そういう面もあるのかもしれないけれど、実際にもっと有能な武将が蜀にいたら孔明も大胆な作戦とかもあったのではないかな~とも思うんですよね。

    もし、姜維がもう少し孔明と過ごす時間が長ければ、もう少し早く生まれてれば色々と違ったのかもしれませんが、歴史物そんなこと言っては意味がないですよね。

    ラストのおじいちゃんはきっとあの男だと信じたいな

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著者プロフィール

小前亮/1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー。著作に『賢帝と逆臣と 小説・三藩の乱』『劉裕 豪剣の皇帝』(講談社)、『蒼き狼の血脈』(文藝春秋)、『平家物語』『西郷隆盛』『星の旅人 伊能忠敬と伝説の怪魚』『渋沢栄一伝 日本の未来を変えた男』「真田十勇士」シリーズ(小峰書店)、「三国志」シリーズ(理論社 / 静山社ペガサス文庫)などがある。

「2023年 『三国志 5 赤壁の戦い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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