結婚の条件

著者 :
  • 朝日新聞社
3.39
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本棚登録 : 236
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022578846

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    結婚というのはこんなにも哀切な制度なのか、と思った。
    ただ、途中までは納得する部分も多かったが、割と同じことの繰り返しで、途中からあまり印象に残るフレーズはない。
    でも、著者の他の著作も読んでみたい。

    この本が発売されたのはもう14年前だが、今や晩婚化・非婚化は更に進んでいる。
    現状を筆者はどう思うのだろうか。

  • 「晩婚化」や「少子化」の原因を分析する、という体裁だが、そりゃついで。この本がおもしろいのは、女性にとって、自分がベールをかぶせてみないふりをしていた本当の欲求をずばずばと言い当ててくれるからだ。「いい人がいなくって」とか言ってるけれど、要するに「ラクさせてくれる人が見つからない」ってだけでしょ?って。
     かつてのフェミニズムは、もう娘たちに訴える力を失ってしまった。共働なんて、したくない。できれば経済力があって、家事にも協力的で、子供が育ったあとは「好きなことをしていいんだよ」と自己実現のための仕事をさせてくれるような……そんな結婚がしたいんだと。
     でも、なぜ急に女が高望みをするようになったかというと……そこがすこし弱い気がする。高望みする男女が増えている……のはいまに始まったことじゃないし。晩婚化はしているけれど、それでも結婚するときはするんだし。晩婚化の理由だけじゃなく、「それでも結婚する人は、どんな理由なのか」まで書いてほしかった。
     しかし、筆者が教壇から見てきた女子学生の言動・行動の分析には非常に説得力があり、読ませる本になっている。
    (2004年のmixiレビューからの転載です。今読むとまた違った感慨があるj本のような……)

  • 西村ともみさんと、倉たまの分析をしている章が面白かった。

  • 「高卒は生存。短大卒は依存。大卒は自己保存。」怒る人も多いかもしれないが、私は笑った。

  • 統計的に論じてある
    参考になるような、ならないような

  • 結婚は難しいのね。
    条件結婚のほうが現実的だよね。

  • この人は本当に今の人のことがわかってるなぁこういう内容の本にしては「えーそうかな?」と思うことがほとんどなかった夢はないけど 叩きのめさない気遣いがあると思う

  • 2008 古さが逆に楽しめます

  • 合計特殊出生率の低い国 イタリア、ドイツ、日本 結婚の条件は、女性の学歴に応じて、生存、依存、保存と変化していた。生存 フリーター同士の結婚 依存 相手の経済力に依存 保存 経済力は求めないが、自分が働くことを尊重して、家事に協力的な人を求める。 仕事は嫌なことも含めて全部仕事。選んでする仕事では人間は成功しない。残り物には福がある。残り物にはワケがある。男の子は正社員として就職できずにフリータになれば結婚できない。結婚できないで家庭を持てないから、就労意欲が低下し、ますます離職が促進される。男子学生へ、結婚に高望みをしてはならない。男性が女性に求める不動の4Kはかわいい、賢い、家庭的、軽い(体重)であるが4つもkを求めていてはいつまでも結婚できない。2つあれば御の字で、三つもとめるのは自信過剰。

  •  女性の学歴と「生存・依存・保存」の法則、「結婚とは顔と金の交換である」(だったっけ?)など、マクロの状況を把握をするにはとても読みやすくて良い本。現実はキビしいですが…。

著者プロフィール

1952年、大阪生まれ。早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程修了。大阪成蹊女子短期大学、愛知淑徳大学文化創造学部教授をへて、執筆・講演活動に入る。本業のジェンダー・セクシュアリティ論からテレビドラマ、日本の晩婚化・少子化現象まで、幅広く分析を続けている。現在は認定こども園を運営し、幼稚園と保育所の連携についても関心を深めている。
主な著書に『醬油と薔薇の日々』『シュレーディンガーの猫』(いそっぷ社)、『増補版・松田聖子論』『結婚の条件』(朝日文庫)など。

「2020年 『草むらにハイヒール──内から外への欲求』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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