結婚の条件 (朝日文庫 お 26-3)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022643865

感想・レビュー・書評

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  • 「人間がある道を行くのは、計算や打算によってではない。」

  • 昔読んだ本だけど、作者の毒が心地よい。
    結婚は金と顔の交換というのは、なるほどね。

    最近の女性達も余り変化はないかも

  • 女性視点で、戦後の結婚観を解説している。
    一世代前の人間の失敗を基にして作られる次の世代の結婚観、といういたちごっこのような構造に見える。

  • 仕事関係で上司に借りて読んだ。現代の女性の気持ちを心理学的に理解する必要があったため。
    仕事は関係なく、ほんとに面白くて電車の中で噴き出しそうだった。
    エスプリのきいた文章、日本政府は本気で少子化対策をするなら、VERYを若い女性に無料配布すればいい、っと言うところなど、軽いようだが実は奥深い分析に基づいていると笑いながらも、感心した。未婚のときに読んだら、この毒舌ぶりをどう思っただろう。

  • 薄いけれど、ここで初めて見る切り口が満載で読み応えあり!!

    何度も読んで何度もうなづいてしまいます。

    女性全部に読んでもらいたいなあー……

  • 最近の「女性結婚問題」に関する本と、だいたーい同じかんじ…
    と思った。1/3くらいまでは。
    しかし、中盤以降はけっこう難しい部分(p55~60とか)や、恐怖感を覚えるような部分もあって。他とは全然違う。視点も使う言葉も。
    正直、理解できなかった部分が多かったのだが、だからと言って「よくわからん本だったなー」じゃなく、「また違う時期に読んで見たい!」と思った。
    著者は大学の先生であり、心理学者でもあるそうだ。
    他の書籍も読んでみよう。(解説で勧められていたもの→『風を野に追うなかれ』『宙飛ぶ教室』)

    メモはあまりにも多くなったので一部だけ
    ・私にとって、「理想な洗濯機(結婚相手)」に準ずる「適当な洗濯機(結婚相手)」とは?
    ・自分の居場所を家庭に置くか、仕事場に置くか
    ・結婚の条件は、女性の学歴に応じて「生存」→「依存」→「保存」と変化していた
    ・両立コース、一時的依存コース、依存コース、依存+自己実現コース
    ・やっぱり結婚はいいと思わせる効果に起案して、「VERY」以上の雑誌はない
    ・女性にとって、結婚という特典がある限り、すべての職業の人が「腰かけ性」を泣依存させていることになる
    ・もてる男(女)は、相手を「自分は子の人にとって特別だ」と思わせるために不断の努力を怠らない人
    ・「うっかり・ちゃっかり」な女になる。NOしっかり!

    よく友達に「理想が高いんやない?」と言われ、自分では全くそんなことないと思い続けているのだが、もしかしてそうなのか…?
    自己暗示にかかっているのだろうか・・ジェンダーロールに拘束されているのだろうか・・

  • 心理学者の著者。

    『だめんず・うぉーかー』を読んで感じていた気持ち悪さを、ずばり描写していて痛快。

  • 濃い内容。かなりのぶった切り。著者の言葉ではないけれど、「専業主婦に敗者復活戦はない」と早くから上野千鶴子さんは言っていたそうだ。一気読み。

  • 漠然と心に持っている、「結婚の条件」
    深層心理まで活字化されて初めて、どれだけ歪かわかる。
    ただ、「適当な」人を待っているだけなのだ。
    「苦労したくない、させたくない」から。
    「貧しくても彼好みの肉じゃがを作って、彼の所得で慎ましく生きて行く」
    ことに夢を見られないほどに豊かに育ってしまった。

  • 結婚したい女の心理を予想外な視点から指摘している

    最近の「専業主婦願望」を持つ若い女子の心理とは・・・
    昔の女が専業主婦になりたがるのと何が違うのか。

    目からうろこ!

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著者プロフィール

1952年、大阪生まれ。早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程修了。大阪成蹊女子短期大学、愛知淑徳大学文化創造学部教授をへて、執筆・講演活動に入る。本業のジェンダー・セクシュアリティ論からテレビドラマ、日本の晩婚化・少子化現象まで、幅広く分析を続けている。現在は認定こども園を運営し、幼稚園と保育所の連携についても関心を深めている。
主な著書に『醬油と薔薇の日々』『シュレーディンガーの猫』(いそっぷ社)、『増補版・松田聖子論』『結婚の条件』(朝日文庫)など。

「2020年 『草むらにハイヒール──内から外への欲求』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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