ブランケット・キャッツ (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 188
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022645951

感想・レビュー・書評

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  • レンタル猫と、猫を借りた様々な状況にある人々の物語7編。
    やはり猫は人間の暮らしを豊かにする、心を和ませてくれる、複雑化した人間関係を解してくれる存在だと思う。猫を介すると人はなぜか素直になれる、前向きになれる、希望がもてる。
    読んでいてとても心地よい一冊。重松さん、好きだ。

    2018/03/29読了

  • 20180324

    久しぶりの重松清さんの作品。

    やはり、市井の人たちの思い通りにいかない人生の悲しさを描いたら超一流だな。
    最後にはフッと悲しみの底から拾いあげられるような感じで、なんとも言えないじわっとくる読後感。

    ブランケットキャットというタイトルだけど、あくまでも主人公は、様々な状況におかれた人間たち。

    その中で、猫目線のひと作品が特に印象に残った。

  • 癒しのキーワード「猫」
    けれど話は、いじめ、孤独、痴呆等現実的で心が重くなった。
    レンタル猫はそれを求める人にとっては暗闇の生活に中に一瞬光る星のような存在なのかな。そのわりにはレンタルする人達は二泊三日預かる猫の命に無責任すぎるように感じた。
    嫌われ者のブランケットキャット、花粉症のブランケットキャットがよかった。
    ドラマでは原作とはかなり設定が変わっていて、「レンタル」ではなく「本当に大切にしてくれる飼い主を探す」店主の方がしっくりきて好感が持てました。

  • レンタル猫のお話。レンタル主ごとに7つのお話に分かれている。「身代わりのブランケット・キャット」と「嫌われ者のブランケット・キャット」が印象に残った。

  • 珍しく、ドラマをみて原作が重松清だったので読んでみた。
    ドラマはめったに見ないけど、ネコが出るというので。

    そのときにネコに対する扱いのセリフでムカっときたのを思い出した。
    最終話、同じセリフでやっぱりムカついた。
    ネコを軽んじるな。

    しかも小説だとレンタルネコって設定・・・
    ありえない。

    内容は重松清らしい、お涙ちょうだいもの。

  • タイトルとカバーから想像していたよりもずっと、深いお話でした。のっけから予想外でショックを受けましたが、なるほど、ねことはこういう役割もあるのだと納得。なかなか興味深い内容でした。

  • 請求記号:913.6||Sh 28
    資料ID:C0038307

  • 動物虐待

  • (多分)初・重松清
    別のドラマで西島さんを見て、そう言えば、と手に取った
    お話は全てドラマのベースになってる。
    ドラマだと貸し主自身の物語もあったけど、原作は淡々と、猫を追う。
    レビューではあまり評価は高くなかったけど、私はアリかな、と思った。
    猫と暮らしたい

  • 心があったまる短編をサクサク読みたいな、と思い、国語の教科書以来初めて作者の本を買った。
    それぞれの作品に、鬱屈した面を持つ主人公がいて、それが猫を通じて氷解していく、というのがざっくりしたストーリーだが、当然そこまでに至る描写が読者の胸をゆさぶる。
    個人的に好きな短編は「身代わりのブランケット・キャッツ」。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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