大どろぼうホッツェンプロッツ: ドイツのゆかいな童話 (新・世界の子どもの本 1)

  • 偕成社
4.03
  • (243)
  • (160)
  • (196)
  • (9)
  • (3)
本棚登録 : 1965
感想 : 214
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036082506

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大人になってから存在を知った作品。
    登場人物の個性がくっきりしていて、話が予想もつかない方向に進むけれどきちんと帰ってくる。
    歌を演奏するコーヒーひきってどんなだろう。
    なまクリームをかけたプラムケーキ?
    大魔法使いが大好きなじゃがいも、自家製のかぎたばこ、食料品べやのソーセージ!
    ストーリーだけでなく食べ物にも心ひかれる。

  • >おばあさんの大切なコーヒーひきを奪った大どろぼうを追って、2人の少年が大活躍! スリルとユーモアがいっぱいの傑作。

    ドイツの作品。
    訳者あとがきにもあるように、先が気になる展開の連続で途中で本を置くのが難しいほど。
    一気読みしてしまう筋の面白さがあるという言葉も納得です。

    大どろぼうのホッツェンプロッツはもちろん、少年カスパールとゼッペル、大魔法使いツワッケルマン、妖精のアマリリスなど魅力的な登場人物がたくさん。
    ハラハラドキドキするけれど最後はちゃんと一件落着なのもうれしい。
    絵も独特で物語の雰囲気がよく出ていたと思います。

    『クラバート』の著者だったこともうれしい驚きでした。
    続編2冊も楽しみに読みたいです。

  • なんて懐かしい本!小学生の頃、大好きなシリーズでした。
    今回、久しぶりに再読してみました。

    挿絵もそのままで嬉しい限り。
    子供の頃は、ただ単純にワクワクドキドキしながらストーリーだけに夢中になっていましたが、大人になってから読んでみるとまた違う面白さがあるものですね。
    ツッコミどころ満載です。

    ホッツェンプロッツは人を震え上がらせるほどの大泥棒なのに、盗んだのはおばあさんのコーヒー挽き。
    悪行の限りを尽くして(?)二年半も逃亡中なのに、警察は捕まえられていません。
    のどかです。

    彼を追う二人の少年は、素性を隠すために変装します。
    どうしたかというと、お互いの帽子を交換したのです。
    それだけ?でもそれが意外な功を奏します。
    のどかです。

    ホッツェンプロッツは恐怖の対象のようですが、いつも脅しだけ。
    ピストルにコショウを詰めたりもしています。
    早起きで几帳面で、「泥棒はあまり儲からないし気骨も折れる」とぼやいたりしています。
    全然ヒールじゃありません。なんてドイツ気質のまともな人なんでしょう。

    それにしても登場人物の名前が長過ぎます。
    主人公は少年カスパールとゼッペルですが、大どろぼうホッツェンプロッツに巡査のディンペルモーザー氏、大魔法使いのペトロジリウス=ツワッケルマン。
    ロシア文学ばりの長さに、目が泳いでしまいます。

    この大魔法使い(泥棒といい魔法使いといい、「大」をつけている割には、、ですが)、魔法で泥から黄金を作れるのに、じゃがいもの皮はむけないという設定。
    家ではぶつくさ言いながら、エプロン姿でじゃがいもと格闘しています。
    こういう"外し"がたまりません。
    そしてやはり、ドイツといったらジャガイモなんですね。
    このシリーズから、子供時代にまだ食べたことがなかったドイツの「塩漬けキャベツ」(=ザワークラフト)を知ったことを思い出しました。

    今読み返してもなお魅力に満ちた本。
    この著者、なんと『クラバート』と『小さい魔女』の作者だったでした。
    『小さい魔女』も子供の頃から大好きな本で、ペーパーバックも持っています。
    『クラバート』は読もうと思ってまだ読んでいないので、近日中に読まなくては。

    大人になってからの再読に耐えうる児童書。
    これこそが良質の児童文学と呼べるものでしょう。
    なかなかしぶとい大どろぼうが「ふたたびあらわる」「三たびあらわる」といった続きも、読み返したくなりました。

  • 5歳児。パディントンに続いて挑戦してみたが、まだこれは難しい様子。来年もう一度試してみよう。

  • 図書館に3巻まとめてあったので、手にしてみた♪
    小学生の時好きだったけど、まぁ~なんで大どろぼうが
    好きだったのか??
    久々に見ると、イラストはおもしろ・かわいいし、
    なんだか憎めない登場人物たち・・・
    ふたたびあらわれ、さらに、みたびあらわれるので
    まだまだ楽しめます♪^^♪

  • 自分が子どものころ好きで、自分の子どもたちも大好きな本。子どもたちはツワッケルマンっていう名前で笑ってる。私はジャガイモの皮を剥くたびに彼を思い出すよ。魔法でもダメだったかあって。

  • 小学校のとき大好きだった本。
    いまでも「ホッツェンプロッツ」と打てた記憶になんだか感動。
    話の中に何度も「かぎタバコ」が出てきて、「かぎタバコってなに??」といつも思っていた。
    いまだに謎。。
    いま読み返したらどんな風に感じるんだろう。

  • みんな知ってる愉快なホッツェンプロッツ。どうでもいいですが、プラムケーキとか、地下室のソーセージとかチーズとか、この話に出てくる食べ物が美味そうで美味そうで…なんだかそういうとこばっかり憶えてる。

  • ホッツェンプロッツのお話、と言うよりは
    二人の少年の冒険譚。


    自宅の軒先で、歌を奏でながらコーヒーをひくおばあさん。
    そこに現れたホッツェンプロッツ。
    コーヒーひきを奪い、風のように去っていく。
    おばあさんは言われたとおりに数を数え、叫び声を上げてから気絶します。
    コントのようなはじまり。

    二人の少年、カスパールとゼッペルが
    コーヒーひきを取り返すべく大どろぼうを罠にかけますが…


    大どろぼうなのに田舎の子供の見分けがつき、
    田舎のおばあちゃんのコーヒーひき(ミルのことかな?)を狙う。
    何と牧歌的な。

    さくさく読めはするのですが、丁度真ん中に中だるみがあります。
    その前後は本当に怒涛の展開で引っ張られてしまいます。
    三つの願いの指輪、もうちょっといいことに活用しようよ。勿体ないよ。
    まぁそう思ってしまう辺り、良くない意味での大人になってしまったんだろうなと。
    そこも含めて牧歌的。


    個人的な思い込みでしたが、英国文学に慣れてると
    ホッツェンプロッツの粗野さにちょっと面食らいます。
    もう少し紳士な方だと勝手に思ってたようです。


    生クリームをかけたプラムケーキってどんなだろう?食べてみたい!

  • はじめてちゃんと読んだ本。小学3年生の夏休みにクーラーの効いた部屋で読み耽った。

全214件中 11 - 20件を表示

オトフリート=プロイスラーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×