- Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
- / ISBN・EAN: 9784036394609
作品紹介・あらすじ
木下始が、転校してきた4年1組の教室であいさつをしようとしたとき、とつぜん目のまえにすきとおった男の人が、空中を飛んでいるのが見えた。背中に小さなつばさがあった。小学中学から。
感想・レビュー・書評
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子供に良さそうだった
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だれだってビリになんてなりたくない。みじめで悲しいもの。でも、かんばれば1番になれるかというと。それもちがう。世の中できる子だけが評価される。
人に負けないように走り続けたお父さんは死ぬ前に「がんばれ」という言葉をのこす。それに対して「人に勝つことが「がんばる」ということことだったら、「がんばってほしくない」というお母さんの言葉が印象的だ。
このお話では、ビリの子だけが見える不思議な神様が登場する。神さまと頭の中で会話もできる。クラスでビリの子と、そんな秘密を共有するなかで、いつしかみんながビリをめざすようになる。
主人公は最後に1番になるためにがんばるのではなく本気で走ることの大切さに気づく。
競争社会のなかで失われるのが自己肯定感。ひとりひとりが目標をもって主体的に取り組むことで得られる満足感をもっと大事にしたいと思った。
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頑張ることと人と競争することって違うんだなー。
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超面白い‼️
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子どもが二分間の冒険を読んで面白かったというので、同作者で評価の高いものを。
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ビリーと呼んでくれ、の台詞に笑った。
いい話だな。 -
岡田淳さんの話はどれも面白いが、この作品が一番面白かったかも!
びりっかすの神さまを見るために、子どもたちがどんどん友だちの輪を広げていく様子がとても素敵。 -
びりになると現れる 小さなおじさんの妖精
びりになった人だけが見えて話せる世界
びりになることで つながる
びりになるために 協力する
それはいつしか 学び合いになり
そしてまた 関わり合いになる
不思議な共同体は
競争や勝ち負けを考えていく…
心地よいテンポと
あたたかでユーモアのあるストーリーに
競争の中で生きること
勝ち負けを手放し 関わり合う大切さを知る
二組とのリレーを考える件
なんだか大人でも 聞き入ってしまう
時代が移ろいでも 変わらないもの
岡田 淳 の面白さ
世代と時代をこえて -
クラスでびりになる生徒にだけ見えるびりっかすの神様。
最後にはどうなるのだろうとどんどん読み進めてしまった。
普通とは違う状況におかれたとき人は何を思うのか、疑似体験できて、不思議な気持ちになった。
人と競争するとはどういうことか?についても考えさせられる。