語彙力こそが教養である (角川新書)

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  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040820125

感想・レビュー・書評

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  • インプットあってのアウトプット。良質のアウトプットを出すには良質のインプットが必要で、それは過去の偉人たちのアウトプット、歴史的に残っている(勝ち残った)文章にある、ということです。
    なんか、斎藤先生の熱量がすごいね。
    夏目漱石、音読してみようと思いました。
    ドフトエフスキー、シェークスピアは避けてたのだと、教養深めるためには、最初は辛いかもしれないけど、通っておく必要がありそうですね。

  • 語彙力を高め教養を身につけたい。
    この本に書いてあった良い本を読みたい。

  • 2020.12.27再読。

    タイトルの言い切りに疑問が浮かぶけれど内容で回収がおこなわれ、読後はタイトルに納得している自分がいる。語彙はインプットだけでは定着せず、正しい文脈で使用するアウトプットが最も大切となる。即効性のあるものではないけれど身につけたら一生もの。かつて何かの本で「ネガティブ思考になるのは語彙力が足りないから」云々の文章を読んだけれど、語彙が増えていくと思考することが楽しくなるし、ネガティブに陥らなくなる。学ばなければと使命に感じると続かないので、楽しいと思えるサイクルを自身で作り出すのが最初の関門だろうと思う。

  • ブクログをつけるようになって
    自分の語彙力の低さにもどかしさを覚え
    何とかしたいと思っているときに出会いました。

    語彙力が欲しい。
    教養も欲しいと言えば欲しい。

    語彙力がすなわち教養であるという
    タイトルを見て、「へー!」
    と思って読み始めました。

    面白かったです。
    しかし、私が勝手に期待した内容とは
    少し違っていました。

    ===

    まず私の教養レベル(?)はBランクでした。
    書かれていることをなんとなく理解は
    しているつもりだけれど、自分では使えない。
    そうですそうです。

    次に語彙力アンテナのたて方について
    書かれていました。
    ここはなるほど、と思いました。

    自分が逃げている言葉を確認し、
    意識して使わないようにする。
    その際、言いたいことを3つのポイントに絞る。
    主観は1つまで。
    是非実践してみようと思いました。

    ===

    中盤ではさまざまな文学や
    メディアについて紹介されていました。

    「読んでみたい!」と思う本もあれば、
    読んだことのある本も沢山ありました。

    しかしそれは純粋に作品として味わいたい
    という気持ちであり、
    「語彙力のために読みたい」とは違います。

    音読は良いのかもしれませんが、
    「漱石を半日かけて音読する。」
    そこまでやりたいとは
    正直思えませんでした。

    また、著者は難しい言葉を使うことこそが
    語彙力(教養)であるような
    書き方をされていましたが、
    そこが根本的に私の求める語彙力とは
    異なっていました。

    医者や教師や弁護士などは
    専門用語を一般の人にわかりやすく
    言い換えることに心を砕いています。
    難しいことを難しいまま言うよりも
    難しいことを簡単に言い換える方が
    ずっと難しいです。

    私は自分の言いたいことを
    誤解なくシンプルに
    誰にでも伝わるために
    自在に使える言葉のストックを
    増やしたいと思いました。

    「やばい」で通じる相手なら
    それでいいのではないかと
    思ってしまう私は
    やばいのかもしれません。

  • 斎藤孝が、文字通り語彙力の必要性と、語彙力向上のための方法を記述した一冊。

    結局は本を読めということなのだが、古今東西様々な著書に精通してるだけあって、説得力があった。

  • マンモス大学の看板教授だけあってさすがにうまい。
    狙いの読者層(若手の社会人、意識高め、あんまりとんがってなくて、素直に自分のキャリアや人生にとってより良い知識や経験を得たいと日々模索している。時にはコミュニティやボランティア活動なんかにも参加するかもしれないし、まだ若いから友人たちと恵比寿や日比谷で飲み明かす事もある。東京私大にありそうな良い軽み)を意識して軽みのある文体で引率しながら、しっかりドストエフスキーやニーチェに着地させる。その足で、寺山修司やタモリ、みうらじゅん、能町みねこといったインテリサブカル垂涎の要人(つまり、タモリ倶楽部周辺)もあげて、めんどうなインテリもどきをしっかり牽制。
    教養が深く視野が広いからこそできる気配りなんだろうな。
    そんな良書ですが、野球は録画の試合をランナーが塁に出るまでは倍速で見るとか、突飛な時短術をマンキンで披露してたのはいただけなかった。いや、なんとなくわかるけど、それはかなり無粋というか、初めて入ったラーメン屋で一口もつけずに、ニンニク胡椒ラー油を大量に投入しちゃう感じでは。
    うまく喩えれてばよいのですが。

  • 齋藤さんの語彙力のおかげでスラスラ入ってきて、あっさり読めた。話すだけで相手の知性がわかってしまうので、語彙力をつけることは大切だと思った。語彙力は単に言葉を知っているということではなく、日常で使えてこそのものである。また、言葉やことわざ、四字熟語だけでなく、ある事柄をどのような言い回しで伝えるかというのも語彙力の一部であると分かった。これは、ドラマや歌詞などから気軽に学べるので、試していこうと思う。

  • 語彙力を身に付ける方法について、インプットとアウトプット両方の視点で述べられておりとても参考になった。
    語彙力を身に付けるためには自分が普段よく使っている言葉を封印し、別の言葉で言い換えることを意識するというのは是非とも実践したい。
    インプットに関しては、本だけでなく映画やドラマからも吸収できるという点で気軽に取り組めそうだと感じた。
    一方でアウトプットはかなり意識して取り組まないと難しいと感じた。インプットした語彙を日常生活で使用するのはかなり意識しないと実行できない。また、坊ちゃんを全文朗読や漢熟語を読むのもかなりの時間を要する。
    最終章で、本を読むことでいろんな立場の人のことを理解できる、これだけ努力している人がいるんだから自分の苦労なんて大したことないと感じることができる、と語っており著者の熱意に心を打たれた。

  • ヤバい、すごいを封印して、3つのポイントで言い換える。脳の退化を食い止め、語彙力を高められそうなので実践していきたいです。

  • 中学生だか高校生の時に『声に出して読みたい日本語』を買って読んだ以来の齋藤先生の本。1時間ほど電車に乗らなくてはいけなかったので時間つぶしに何か読みたくなり急遽書店で購入しました。本当に1時間で読み終える、とても読みやすい本です。
    最近メディアへの露出がとても多いので正直なんだかな~と思っていましたが、改めてこの先生の著書を読むと、人柄というか本当に人に対して丁寧で優しい(こんな語彙でよいのかアレだけど笑)方なんだなというのが伝わってくる言葉の遣い方をされるというのが印象に残りました。なので押しつけがましくなく頭にすんなりと言われたことが素直に入ってくる。だから大学でも学生たちに人気があるのでしょうね。

    本著は語彙が多いということはそれだけ思考の幅が広がる、イコール物の味方が非常に鮮やかなものになるというテーマ。語彙の重要性について全編を通して語っています。最後の方にイケメンについてdisってるような文章もありますがそこも先生のピュアというかフランクなお人柄で皆に好かれる所以でしょう笑

    ちなみにP31の清少納言と中宮定子のエピソードはまさにわたしの理想です。そういうことしてくれる人と結婚したい笑

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

齋藤孝の作品

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