語彙力こそが教養である (角川新書)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040820125

感想・レビュー・書評

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  • ■本書の構成
    1章:語彙とは、語彙力有無の判断、現代日本における語彙力低下、語彙アンテナの立てかた
    2章:読書によるインプット法、オススメ本の紹介(古典・名著・ミステリー・エッセイ)
    3章:本以外(TV、映画、インターネット)での語彙力向上方法
    4章:アウトプット方法
    5章:ワンランク上の語彙力

    ■印象に残ったフレーズ
    1*本の価値・重要性は著者性、作家性にある
    2*「伝えたい」という強い想いが、もっとも響く言葉を選ぶエネルギーとなり、思考・語彙に刺激を与え、ストックにある語彙を使えるようになる

    ■今後のアクション
    オススメとして紹介されていたエッセイを読んでみる
    1*三島由紀夫
    2*寺山修司
    3*みうらじゅん
    4*リリー・フランキー
    5*辛酸なめ子
    6*能町みね子

  • 筆者の人生楽しそうでうらやましくなった

  • 教養=語彙力として、語彙力の大切さ、語彙力を高める方法について語った本。
    この本を読み終えて、自身の普段の生活や仕事の中で使っている語彙を意識していると、思いのほか少ない語彙の中で生活しているなということに気付かされた。知っている言葉は多くあれど、それが自身のアウトプットとして使うことがなければ、それはすなわち教養ではない。
    インプットの基本は読書、もしくは映画、テレビなどでも得られる。おそらく普段インプットはできているのだと思うが、自身の言葉として使うことはできていない。
    自身が思うことや伝えたいことをより的確な言葉で表現することができれば、おそらくもっと人生は楽しいものになるのだと思う。
    そのためにも読書等の語彙のインプットを通じて、かつ積極的にアウトプットして自身の語彙とすることで、教養を高めていきたい。

  • 語彙力がいかに人生を豊かにするか、再確認できた一冊。人の思考力や想像力、その幅や深さはどれだけ豊かな概念を持ち合わせているかが、によって変わってくるため、語彙力が欠如していると浅い考えしか出てこない。そしてそれは会話を通じて他人に伝わってしまう。本書には様々なインプット、アウトプット方も載っているが、それはあまりピンとこなかったので参考までにしておこうと思う。しかし、思考するための言語を身につける、というメッセージは非常にインパクトが残った。残りの人生全ての時間を有効に使って、様々の語彙を習得しハイレベルな教養を持つ人間になりたい。

  • 語彙力がある人が読んで、そうだよなと自分を再認識する本、かな
    本当にいいことが書いてあるけど、普段本を読まない人はこれも読まない気がする

  • 英語学習に没頭する毎日を送っていたことで、日本語能力が著しく低下している気がしてならなかったため、語彙力を題材にしている本書を手に取った。本書の序盤では、日本語の90%を理解するのに必要な語彙数が1万語なのに対し、スペイン語は2千語足らずで同程度理解することができるという衝撃の事実を知らされることで、日本語がいかに語彙重視の言語であるかを知った。中盤では、語彙力を向上させるための様々なツールや手段が紹介されており、勝海舟の『氷川清和』は友人の愛読書であり本書でも紹介されていたため、是非読んでみたいと思った。終盤では、マイコドリの比喩を用いて語彙力のある男性が生存戦争のトップに君臨する世界を提唱しており、全体を通してユーモラスな一冊に仕上がっていた。良好な人間関係を築くためには、十分な語彙力やアウトプットの力が求められるということを再度実感できる作品であった。

  • 読んでいる最中にも知らない語彙がいくつか出てきて、自分の語彙力の無さに気づかされた。
    自分の語彙力は一般大学生よりはあると思っていたが、社会人と比べたらまだまだだ。これから就活を始めるにおいて読んでおいてよかった一冊。
    人とうまく意思疎通を図るために、会話にユーモアを持たせるために、私は語彙力を磨きたい。そのために「寸暇を惜しんで」本や映画などからインプットを増やしていく。

  • 読書をしているのに読書したくなる不思議な本。齋藤先生の書き方って、私たち読者に寄り添っていてほんとうに読みやすい。

  • 言葉とは、
    その人の生きてきた環境、人柄、
    そういうものが詰まってる物だと思う。
    だからこそ、まじ、とか、やばい、
    という薄っぺらい言葉ではなくて、
    その時の感情を素直に表せられるようになりたいな。

    今年は勉強の年。
    今まで本を読んでこなかった事にすごく後悔。
    少しずつでも1ヶ月1冊でも、教養を磨いていこう。

  • 学生時代は周りの友人の教養が豊富であったため、会話で語彙力が磨かれていた。しかし今自分のいる環境はやばい、マジで。笑
    今も周囲にはたくさん本を読んでいる人がいるが語彙力があるわけではなく、何故なのだろうと日々疑念に思っていたのだが、この本を読んだら納得できた。語彙力を高めアウトプットして使いこなせるようになるためにはただ本を読むだけではなく、意識的なトレーニングが必要だったのだ。
    10年前に挫折して以来、苦手意識の強かったドストエフスキー。ここにきてようやく読みたくなってきた。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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