ホーンテッド・キャンパス (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1578
感想 : 142
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041005385

感想・レビュー・書評

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  • 結論から述べてしまうと、大変読みやすい。
    しかし、本格ホラー小説ではない、ラノベというよりもむしろ漫画を文字で読んでいるような感じがした。
    ラノベではない、と感じた理由はおそらく軽い会話のやりとりはほとんどないからだと思う。
    会話自体に悪く言うと不真面目な要素がないのだ。
    仕立としては、高校時代の後輩にほのかな恋心を抱いている大学生が主人公。一浪して、今はその子と同じ大学一年生として大学に通っている。
    そして、オカルト研究会という同じサークルに所属。
    さてこのオカルト研だけれども、

    1 いわゆる魔術やオカルトかぶれの人間が集まっているのではない
    2 霊感にすぐれた部員がいるわけではない

    という、結構ないないづくしのサークルとなっている。
    かろうじて、主人公ともう一人の男子学生が、多少「みえる」「感じる」力がある、というのにとどまる。
    となれば本格的なオカルト活動をするわけではないのだけれども、
    「普通ならとりあってくれない変な事件」が持ち込まれるところという設定。

    以上のことから、幽霊などの非日常的な要素を含みつつも、軽い謎解きがあり、かなりピュアな恋の要素があり、という話になっている。

    漫画を読むような感覚でさっと読めるもので、軽いホラーとしては面白い。
    怖いのは駄目だけどホラー読みたい、という人に全力でお勧めできる作品。

  • 設定はありきたりだし、主人公の行動の動機もありきたり。でも、つい読んでしまう。次作も読んでしまうだろうなあ。

  • 夏に映画化されるとのことで、1巻から読んだ。ホラーがメインであるが、学園もの、青春モノが加わった印象でミステリーの要素は目立たないかと感じた。怖さを全面に出しているのかと思ったが、恋愛要素も強く、怖さは薄れていて、どちらかというと軽めな感じがする。短編ものであるのか、怖さがガツンとくるような感じではなかったが、キツめの描写という点ではそちらの方で怖さを打ち出しているかと思う。人物もキャラクター性に富んでいて良い。ホルターガイスト、ドッペルゲンガー現象というホラー要素は面白みがある。2巻以降の展開に期待。

  • ものすごく読みやすい短編ホラー。
    ものすごく読みやすいんだけど、そのせいか残るものがないというか…いや、おもしろくないわけではないです。むしろおもしろい。たぶん次巻も読んでしまう。
    短編だからサラッとしすぎているのかも。
    できれば長編が読みたいな。
    ホラーよりむしろ、森司とこよみの恋模様が気になります。

  • 第1巻
    2016/3/29図書館から借りた。
    第1巻

  • なぜホラー文庫で出したのか分からないぐらいコテコテのラノベ。
    良くも悪くもテンプレートな登場人物たち。

    霊的な要素こそあるものの、ホラー要素は皆無。

    嫌いではないがとにかく無難な感じ。

  • 何となく手に取ったシリーズ。
    なので、どういう類のものなのか、評判がどうなのかとかは全く知らなかった。

    青春ホラーもの。
    ミステリみたいな進行をするけど、オチは幽霊だよ、みたいな。
    まぁミステリじゃないしそもそも謎が分かる様にはなってないので、ホラーネタを使った青春ものである。
    主人公の成長と、端から両想いな恋が成就するまでの物語なのだろう。

    メインキャラが5人いて、主人公および部長と副部長はどこにでもいるキャラ付けだが、あとの2人はちょっと特異。
    巻数を重ねたら、主人公も結構変だと思い始めた。

  • ★★★★ 4 本屋でよく見かけるタイトルで以前から気になっていたシリーズ。手に取って読んでみた感想はホラー要素はそこそこあるが、主に主人公森司とヒロインのこよみ、その他サークル内の人間関係が話の中心かな。こよみに気持ちが届かないと嘆いている森司だけど、こよみの方もまんざらでもない様子じゃないかなと文章を読んで思う。「ラブコメホラー」ともいうべきか。続きはまだ買っていないけど、揃えて読んでみる価値はありそうなので今後も読んでいきたいと思う。

  • なかなか面白かった。ちょっぴり霊感がある青年が、見た目ちょいこわな女の子に惚れ、彼女のいるオカルトサークルで怖い思いをしつつ大学生活を過ごす話。

  • 登録番号:11222 分類番号:913.6ク(1)

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。著作には「ホーンテッド・キャンパス」シリーズ、『侵蝕 壊される家族の記録』、『瑕死物件 209号室のアオイ』(角川ホラー文庫)、『虎を追う』(光文社文庫)、『死刑にいたる病』(ハヤカワ文庫JA)、『鵜頭川村事件』(文春文庫)、『虜囚の犬』(KADOKAWA)、『灰いろの鴉 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎』(ハルキ文庫)など多数。

「2023年 『ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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