魔女の宅急便 2キキと新しい魔法 (角川文庫)

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  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008508

作品紹介・あらすじ

宅急便やさんも2年目を迎え、コリコの街にもすっかりなじんだキキとジジ。でも大問題が持ち上がり、キキは魔女をやめようかと悩みます。人の願い、優しさ……キキは、再び新たな旅立ちを迎えます。

感想・レビュー・書評

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  • 魔女の修行から2年目
    魔女には怖い呪文があると悪意のあることを浴びられて凹んだり、トンボさんやミミさんが仲良くアイスを食べながら話をしているところを見て嫉妬して葛藤を抱えたり思春期特有の感情があったな…
    魔女というだけで、普通の女の子と変わらない14歳やなって…
    感情に素直になれたらいいなと思う
    一大決心をして故郷に戻るんは成長した証やと思う

  • 運ぶのは幸せなのか。
    誰かの為にと思って行動するからこそ、皆から頼りにされるし大切に思われるのだろ。
    出発前に無理矢理教えようとしなかったのは、いつかその時が来ると分かっていたからなのかもしれないな。

  • コリコの町に来て2年目、キキ14歳のお話。キキが受ける宅急便の依頼も様々で、ほっこりする話もちょっとしんみりする話もある。特に帽子屋のおじいさんやコダマさんの話が好きだ。
    キキが自分の仕事の意味を考えたり、おしゃれしたがったり、思春期の女の子らしく成長していくのを見守る気持ちになる。ジジもキキと一緒に成長しているようで、それも微笑ましい。ジジが「いっしょに来ることでてつだってくれました」(p.298)っていうところとか、可愛いなあ、とほっこりする。

  • 意地悪な女の子が出てきて悪い魔女扱いされたり、石をぶつけられたり、ほうきが壊れてしまったり…
    キキが傷ついて涙する度に胸がキュッと締め付けられる。
    それでも親切な人はとても親切で、リンゴを受け取れなくてもキキを慰めてくれたり、散歩という形で別の世界を教えてくれたり…
    カバを運んだ時はビックリした…。力持ちなんだなぁと…。
    そして、マラソンの練習を諦めて運動靴をたくさん運んだり、寒い中凍えながらお届け物をしたり、とうとうくしゃみのお薬まで始めるキキは本当に働き者です。

  • 2巻も本当に素敵なお話ばかりでした。
    キキのとんぼさんへの恋ごころがますます出てきていて、ほっこりさせられます。
    やっぱり年越しの仕方が素敵で、羨ましいなあ…と感じました。

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    宅急便屋も二年目となり、キキの仕事は順調です。奇妙な病気にかかったカバ、木の歌声、なんと散歩という目に見えないものまで運び、町の人にも温かく迎えられます。そんなとき、一通の黒い手紙を届けるように頼まれ、もしかしたら運んでいるのは優しい気持ちだけではないかもしれないと悩むキキ。魔女としての自覚や自信喪失を経て、人の気持ちを思いやり、人生の大切なものに気づいていく、少女の成長を描きます。

  • 「キキ、さんぽを運ぶ」という話が気にいった。

  • 2年目の話。悩み考える時期です。

  • コリコの街に住んでしばらくのこと。キキは、魔女としてのアイデンティティの問題に直面します。

    落ち込むこともある中で、宅急便のお仕事で得た出会いのタネが芽を出し、友情が育まれたりと、素敵なエピソードもたくさん。
    散歩のお話では、思わず涙がポロっとしてしまいました。

    純粋でやさしい気持ちを思い出させてくれる、大好きな世界です。(July 12, 2020)

  • のんびりと二巻目。

    キキが自分の仕事を見つけたことの自負が出来る一巻から、何のために仕事をしているのか、魔女とは何なのかに、ふと立ち止まりを見せる。

    好きなこと、自信のあることでも、いつもいつも順調でいられるわけじゃないよね。
    子どもの時には、それが不安に思えたけれど、今はそういう時もあるんだと思って、うまくやり過ごそうと思えるようになった。

    コスモス柄のスカートを履く話がお気に入り。
    大人が入るようなレストランでゆりのアイスクリームを食べるキキの描写が、とんでもなく可愛いじゃないか。

    三巻に続く。

  • くしゃみの薬を作るときに
    必要な分だけできる、必要な土地がわかる
    そのためには心を育てる必要がある

    野生の勘?のような人間本来の感覚を大事にしたいと思った

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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