遺跡発掘師は笑わない ほうらいの海翡翠 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 685
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041022979

感想・レビュー・書評

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  • 想像していたよりもずっと考古学物
    恋愛的要素はいらなかったかなぁと、個人的に

  • 遺跡発掘というなかなか触れることがない話がテーマ。
    でもそれだけではなくて、その土地の特色が書いてあったり民俗学的なテーマも盛り込まれていたり天皇の話もあったりでとにかく盛り沢山。
    これだけの内容をよくひとつの物語に出来てるなーと。
    個人的には2時間ドラマとかを見てる感覚になりました。
    巻末の参考資料の量なんかを見てると、やっぱり歴史や民俗学なんかが絡むとこれだけの資料を参考にしてひとつの物語を纏めるんだなぁ、凄いなぁ、大変なんだなぁ。
    とても面白い話だし、シリーズものなので追いかけてみようかと。

  • 発掘派遣事務所と発掘に特化した派遣事務所があることを知った.
    イケメンで人間関係に難ありの西原無量の天才的な発掘師としての勘と技量が問題を作っているようなシリーズ,
    邪馬台国や天孫降臨に関わってくるような蓬莱伝説のキーとなる海翡翠を巡って起こる殺人事件,歴史の蘊蓄と無量,萌絵の会話が面白い.

  • 「遺跡ー!!!楽しそう!!」と言うことで調べたら、割と最近に出た新刊に恐竜を発掘するとあったのでシリーズを追いかけ始めました。少し難しいですが、面白いです。

    私だけかもしれませんが序盤は専門知識が多く、かなり情報量が多いのでなかなか進みません。遺跡の名前や後半からは慣れ、専門知識が少なくなっていくのでスイスイ読めます。( 一応本文に説明があったりするのですが、頭が弱いので調べながら読みました )

    しっかりと遺跡発掘についても調べられていて、読んでいてとてもワクワクしました!キャラクター小説なので、無量や忍の設定背景もしっかりしていて、物語もどんどん壮大に…。ワクワクです!

    次作も楽しみです( それと恐竜まで心折れずに追いかけられるかも心配です )

  • 高田崇史のタタルシリーズより面白いとのレビューに購入。
    歴史の蘊蓄オンパレードかと思っていたら最初の巻は物足りない気がする。ストーリーを重視するなら過去の苦い思い出や幼なじみの再会とこの人は味方なのだろうか?とハラハラする場面もあり、事件重視で内容はいい。
    でもタタルシリーズでの読後の知識が培ったという感動は全くなかった。
    しかも自分に知識が全くないので本当の事をいってるのか分からないのでモヤモヤが残る。

  • 本屋で気になって購入。そして一気に読破してしまった。読むの遅いのに一晩で読了は無茶した…
    奈良での考古学的調査がテーマだったので、奈良好きとしてはとても楽しめました。三輪山から檜山神社への道は私も歩いたし、箸墓古墳見も見て「これが卑弥呼の墓かもしれないのかー」と古代に思いを馳せたこともあったので、懐かしくなりました。
    萌絵ちゃん可愛いし、これからの無量くんとどうなるのかも気になりどころです。2人揃って可愛い。
    まだ買ってもいない続巻を早く読みたいシリーズです。

  • 「桑原水菜さんて…」
    と、見覚えのある著者名から記憶を辿ってみれば、「炎の蜃気楼」の著者でしたね。私にとっては大変懐かしいお名前です。
    昔、「考古学者になってみたい」と思っていた私には、大変そそられるタイトルで、知り合いの「おすすめ本」にあったのをいいことに読んでみました。シリーズの最初です。
    地味な考古学の世界にサスペンス的要素も入れ、さらにちょっと心トキメクキーワードが散りばめられた作品となっています。専門的な言葉もたくさん出てくるので、確認しながら読むのは手間もかかりますが、歴史好きにはたまらないでしょう!
    中学生から読める一冊で、さらに考古学をメインの作品はなかなかないので、学校図書館に1つあっても良いのでは?と思う作品です。

  • 奈良の発掘現場から、天皇家が南方の海洋世界から来た証拠となるものが発掘されたが、それをめぐって、人が死に、脅迫され、最後は、八重山へと舞台は飛ぶ。考古学的な記述には心ひかれる。凄腕だが傲岸な面のある発掘師の造形はいいのだが、相方の派遣事務所職員が、プロ意識はないのに、保護者意識だけ高く、見下し、やることなすこと軽率で…みたいなところがどうにも受け入れがたく読みづらい。あとのほうで、中国語しゃべれて拳法の達人というのが語られるが。シリーズ読み通すかは悩み中。元寇船の発掘は興味があるが。

  • シリーズ1「ほうらいの海翡翠」

    東大寺法華堂の本尊・不空羂索観音像(国宝、8世紀)の宝冠。
    銀製、高さ88cm。2万数千個のコハクやヒスイなどの宝石で飾られ、弥生―古墳時代のガラス玉が多数使われている。
    権力者に代々受け継がれた"お宝"が宝冠に使われた可能性もある。6割が奈良時代に作られた鉛ガラスだったが、3割が弥生―古墳時代に輸入されたアルカリガラスと判明。残り1割は、翡翠(ひすい)や水晶、琥珀(こはく)などである

    3億7000年前に海底隆起で生まれたといわれてい石垣島伊原間(いばるま)サビチ洞と、天皇の祖先は海を渡って来たという竜宮伝説。
    楽しく読めたけど、すこーし粗いかな。

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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