LEAK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041026120

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第4弾。
    今回は、猟奇殺人ではあるけれど、事件そのものは
    よく耳にする事件だったりするので、
    読了感としては、切なさが後を引くのですよ。
    今までが過激過ぎたので、ちょっとした箸休めな感じの
    お話でした。

    着信音が「トンでもねぇ

  • 四作目!
    今回は、人生を懸命に生き抜いてきた色々なご老人が登場しました。
    人生の終盤に何を思うか、そして何を願うか。
    家族、友人、同僚、同級生…人が最後に想うのは、やっぱり人なのかもしれませんね。

    シリーズを四作目まで読んで、人は人との関わりなしに生きていけないのだという事をしばしば思い起こさせてもらいました。
    そんな所が、シリーズの登場人物たちの魅力に繋がっているんだなぁと思います。
    最後は泣けてしまいました。

    比奈子はまっすぐに人と向き合って、些細な縁も大切にする素敵なキャラクターです。
    そんな比奈子が次巻でどんな活躍をするのかますます楽しみです!

    (そして前巻から注目していた倉島刑事がイケメンダンディ設定だったのがわかってハッピー笑)

  • 今回の現場は、正月の秋葉原から始まる。その遺体には札や硬貨が詰め込まれていたというリッチマン殺人事件。題名のleakとお金というと、どうしても政治とカネをイメージしてしまう。

    殺害方法は硬貨を無理やり飲み込ませ、窒息死させている。想像するだけで、食事が喉を通らなくなりそうだ。犯人リッチマンの殺害方法は太鼓焼きの製造方法と似ていると感じるが、さてどうなのか?
    太鼓焼きのおばあちゃんの家族と名乗る人物はどう関係しているのか?
    様々な疑問が湧いてくる。

    この猟奇犯罪の示す意味はなんだろう?そして動機は?犯人像が想像がつきにくいのも面白い。アリバイ(機会)がそろえば、犯人は推測がつくのだが・・・。政治とカネは・・・。反社会的勢力と詐欺と倒産と自殺とそれなりにヒントが描かれて、結論が導かれる。それはミスリードなのか?最後にわかる。

    比奈子の魅力は刑事らしくない普通の女子の視点で出来事を記憶し、偶然と流してしまうことに注視するところにある。記憶方法も文字でなく独自の絵でメモするところも面白い。これからも七味缶を持って「進め!比奈ちゃん!」

  • '22年7月8日、Amazon audibleで、聴き終えました。「藤堂比奈子」シリーズ、4作目。

    相変わらずの、面白さでした。そして、相変わらずの、グロさ。毎回毎回、よくもまあ、こんなグロい殺人方法を思いつくなぁ…と、感心してしまいます。

    でも…一番グロいシーンは、実は、死神女史の、検死後に食べる焼肉のシーンではないだろうか?なんて、ちょっと思えて、そこは思わず笑ってしまった(눈‸눈)ハハハ!

    気になるのは、保の登場が、ドンドン少なくなってきている点ですが…ま、それはそれで。

    まだまだ、次も行きます!

  • 相変わらずのグロさ。
    読み終えたあと切なくなった。
    次はどうなるのやら。

  • 正月の秋葉原で見つかった不可思議な死体。不自然に重たいその体内には、大量の小銭や紙幣が詰め込まれていた。連続して同様の死体が発見されるが、被害者の共通点は見つからない。藤堂比奈子ら「猟奇犯罪捜査班」の面々は、警視庁の合同捜査本部でその「リッチマン殺人事件」に取り組むことに。そこに比奈子宛の怪しい電話が入り…。

    シリーズ4冊目。ワクワクするところで詐欺の話や怪しげな老人のシェアハウスなど、犯人とその動機でしょ!と分かってしまうような話の展開だったのがちょっと残念。

  • 体内にお金を詰め込まれた遺体が見つかった連続殺人事件に挑む捜査班。
    この殺され方はかなり嫌だな…。

    結構犯人も動機も毎回やるせない感じなのだけど、比奈子ちゃんや周りの人の温かさで、嫌な気持ちにはならないストーリー。

    最後の、次につながる話が気になるので、さっそく次巻に取り掛かります。

  • 今回の殺し方もまたまたエグい…
    この作品は想像力というものを放棄したほうがいいのだろうと思うような描写が多い。というか放棄したくなる。
    今回もぐいぐい読めました。
    主人公の藤堂比奈子が魅力的な人だから読めるし引き込まれる。
    他の登場人物もキャラが立っていておもしろい。

  • 詐欺で人生が変わってしまった人達の復讐による事件。
    きっかけは様々ではあるけど、人を追い詰める詐欺が世の中に多くあるにもかかわらず、事件解決に至らないという現実に胸が締め付けられる本作でした。

    のび先生が出てこなかったのは残念~_~;

  • 3巻までとは少し違うような?と感じる点がいくつもあって、一旦止まって小休止みたいな印象の4巻。
    十分猟奇的だし人の思惑が絡み合ってるのも変わらずだけど、悪意ばかりでもなくサイコパス的な理解できない想いでもなく。
    主人公に近しい人の死がなかったのも初めてだし、続巻への明確な導入があったのも初めて。
    楽しく読んだのは変わらずでした。次巻も楽しみ。

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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