LEAK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041026120

感想・レビュー・書評

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  • 同じ作家を続けて読まないように心がけていたのに、このシリーズを3冊続けて読んでしまったのが先々月のこと。そろそろ次に行ってもいいよね自分に尋ねて4冊目。

    久々に開くとプロローグにもうワクワク。よくもこんなにえぐい殺し方を考えつくものです。遺体の描写については想像力を働かせずに読むのが得策。ホルモンとか焼肉とかやめて(泣)。猟奇殺人と特殊詐欺事件がどこで繋がるのかが見ものです。切ない読後感も好き。

    肉まんにホットココアの組み合わせは私は要らん(笑)。あれ?そういえば最初の発見者、どうなりました?どうでもえっか。

  • シリーズ第4弾。
    今回は殺された遺体に大量のお金が詰め込まれているという猟奇的な連続殺人事件。
    同じ犯人の犯行とはわかるが、被害者の共通点がなかなかわからない。
    しかも、犯人からの電話には比奈子が名指しされる。
    犯人の動機に近付いていくうち、複雑に絡み合う真相が見えてくる。

    2018.6.20

  • 藤堂比奈子シリーズ第4弾!
    今回は大掛かりな捜査に参加した厚田班。個性溢れるメンバーだなぁとつくづく思った。そして、比奈子の人の懐に入り込む力…すごいなぁ。切なくて物悲しいストーリーだった。絹さんも無事に会えてよかった。

  • 再読でも面白かったです。硬貨を口から流し込まれて内臓破裂で死ぬって…今のところ一番辛いです。比奈子の、人の懐にするりと入っていくスキルすごいです。厚田班の皆さんも真っ直ぐでいいな。今回の犯人もやるせないです。怒りは人を狂わせます。歳を取ったら、怖いものなんてなくなるのかな。分からないです。最後の手紙、すっかり忘れていたので続きも読みます。

  • 「藤堂比奈子」シリーズも4作目となった。
    「LEAK」では内臓が破裂するほど大量の硬貨を体内に詰め込まれた死体が相次いで発見される。
    比奈子たちが被害者たちの身元を確定しようと捜査する中、並行して、鑑識の三木は大量の硬貨1枚1枚を調べデータ化する地道な作業に追われていた。
    被害者たちは何故下半身を埋め込まれ身動きを封じられていたのか。
    被害者たちは何故両手の自由は奪われなかったのか。
    被害者たちは何故大量の硬貨を飲み込まされていたのか。
    理不尽な死を遂げた者の無念は晴らされなければならない。
    そう考える人たちがいる。
    罪を犯した報いは受けるべきだとは思う。
    けれど、その方法は個人による「天誅」であってはならない。
    復讐はより過激になり、やがて暴走し、復讐することよりも行為そのものが目的になっていく。
    歯止めの効かなくなった者は、復讐者ではなく単なる殺人者に成り果てていく。

    第4作まで読んでくるとこのシリーズにはひとつのパターンがある。
    比奈子が心を許した人間。
    親しくなった人間。
    彼らが必ず事件の鍵を握っているということだ。
    「ON」では中島保が。
    「CUT」では佐藤都夜子が。
    「AID」では原島巡査部長が。
    この「LEAK」もこのパターンに当てはまる。
    身近な人間が事件に関わることは、比奈子にとっては辛く哀しい経験でもある。
    けれど、同時にそれらの出来事は比奈子の警察官としての成長に結びついている。
    「ZERO」「ONE」「BACK」はすでに発売済みだ。
    猟奇事件を捜査する比奈子を通して、その成長と中島との交友を見守りたいと思う。

  • 相変わらず事件がグロい。
    それでも事件の全容が気になって読み進めてしまう。
    被害者に同情の余地はなく、犯人たちが捕まってしまうのがなんだな悲しかった。

  • 後半まで事件の全容が読めなくて面白かった。
    猟奇的な部分はモザイクかけめで、厚田班の活躍や、何より地の文がとても良い作品です。
    絹さんのくだりは涙なしには読めません。

  • 03月-06。3.0点。
    藤堂比奈子第4弾。内臓に大量の硬貨が詰まった遺体が見つかる。都内に同様の遺体が連続で見つかり。。

    面白い。一気読みした。背後に流れる寂しさが結構良かった。

  • このシリーズは猟奇的さが特徴な割に、心情的に泣かされることが多い。今回は特にぐっときました。

  • そんな偶然ってある???って突っ込みたくなるところはあるものの。
    それとそこが繋がるなんて、あり得ないでしょうと言いたくなるものの。
    だからこそ、わかりやすい内容になるのかな。

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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