確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力

  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041420

感想・レビュー・書評

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  • 難解な式もあるが、理論としては明快でわかりやすい。
    非常に参考になる本です。

  • 2021/7/31 20分 読書再開。 シェアを拡大させるためには「認知」「配荷」「プリファレンス」。 配荷の量と質は理解。 プリファレンスの「M」、以下に選ばれるか(投票されるか)において、水平拡大が重要。 1人当たりの単価を上げることよりも、まず新規のカスタマーを増やすことが重要。 そもそもカスタマー数が増える=商品の魅力度が高まる、ということで1人当たり単価も上がる(単価据え置きでも頻度が向上すれば…) 部長の方針は間違っていない。

    2021/8/2 ブランドエクイティの中身について。マーケターではないが、今のEC業務に活かせる。市場をECに置き(オフラインも考慮するが)、競合と自社の強み弱みを整理、自社のポジショニングを把握する。その上での差別化、もしくは真っ向勝負の策を練る。 価格について。価格を最終的に決めているのは、消費者。消費者と企業は、プレミアム・プライシングや値上げによる果実を共有している。利益視点を忘れず、安売りに偏らない活動、考えを心がける。

    途中からのポイントメモ ・未来の予測は質的データから。 →他の本でも同様の内容が書かれており、やはり定量、定性の両軸でのデータ分析は必須。難しいのは、どういう視点、因子で定性データをまとめるか。ここは常に考えたい。 読了したが、少し難しく感じ、実務に落とし込めるかは不明。ただ、マーケティング実務者ではないにしろ、ECチャネル担当としても、データへの向き合い方やブランドの戦略立てなど、考え方を参考にできる点は多かった。あとは自分自身がどこまで得られた考え、知識をもって業務に励めるか、、、また読み返したい。

  • 前半は数理マーケティングの考え方や心構えを、後半はマーケティングリサーチや分析の算出方法を含めた具体的な実践方法が記載されている。
    前半は今のレベルの自分にでもバイブルとなる非常に有用な内容で新しく戦略を考える度に読み返していきたい。
    後半は今の自分にはまだ少し早い数学に踏み込んだ内容だったがマーケターとしては理解でき実践できるようになるべき内容なので、あらためて他の媒体で統計的な基礎から学び直して、再び読み返したい。

  • ・マーケティングという切り口から経営者として戦略をどう描いていくのか、マインドセットも含め、大変参考になった。特に経営者はゴールイメージを誰よりも鮮明に、具体的にイメージが湧いていなければいけないというのは、(当たり前ではあるが)改めて重要性を認識した。

    ・戦略はあくまで確率の問題であり、それを数字にする事でより勝てる戦いに持ち込んでいく事が得策であると知った。

    ・負の二項分布など具体的な計算式までは頭に入れていないが、どの数字があれば、どんな事が予測できるのかはイメージが湧いた。

  • マーケティング、そもそもの選択のすべてが確率によって決まるということを感じさせられる本。

    印象に残ったメッセージ:”日本人は合理的に準備して、精神的に戦うべき”。→これは外国人はある種、サイコパス的な判断ができる。つまり自分の目的達成のためには、感情を切り離して行動が出来ると言っている。日本人も合理的な結論・戦略に基づき、精神面で実行を引っ張っていくことで、成果を最大化できる。

    本書の魅力:マーケティングの本質はプレファレンスであるという明確な論調で書かれている点。さらにそれを下支えする数式が明文化・分かりやすく解説も載っている。

    プレファレンスとは:消費者のブランドに対する相対的な好意度。主にブランドエクイティ、商品パフォーマンス、価格 の3つから成る。プレファレンスを測定するための調査手法を戦略策定の仮説検証として提示したりしている。
    特に、プレファレンスに対して、認知度と配荷率が制限要素となる。

    おすすめな人:小売業に関わる人

  • 読まないといけないと思いつつ読めてなかった。
    この辺りは是非実務に生かしていきたいなぁ

  • タイトル的に、文章自体も難しいものかと思っていたが、読みやすかった。
    数学的な部分もしっかり読み込んで、実務に活用していきたい。

  • ビジネスで勝率を高めるにはより勝てる確率の高い勝負を数多くすべきであり、それはプレファレンス(相対的好意度)を高めることが一番の近道である、ということを中心に、それを導き出した数学的マーケティング手法が紹介されています。

    個人的には、消費者は無意識的に買い物をするときには常に「購入候補であるいくつかのブランドの組み合わせ」(Evoked set)があり、これを決めるのがプレファレンスであるというのが非常に腑に落ちた。
    そもそも、自社製品を購入してもらうには、Evoked setに入らなければならない。

    後半は数式のオンパレードなので難しいが、前半の森岡さんの金言は多い。

    特に印象に残ったのは、
    「どれだけ壁が高くても、階段さえ作れば必ず登れる」という言葉です。USJを劇的なV字回復に導いた、森岡さんだからこそ説得力出る名言です。

  • タイトルと帯の文句で欲しいものリストに入ってたところ、図書館で見つけて読んでみたけど、買わなくて正解だし、読んだ時間を無駄にした。
    ビジネス書によくありそうなことしか書いてない。
    前半は、プレファレンスが全て、の一言で終わるような内容を、自慢話としか思えないような経験談で引き伸ばしただけで、後半は調査法の話によくあるような、調査結果の分析にあたって注意しないといけない観点がが書いてあるだけ。
    組織がどうあるべきかとかまで書いてあって、そもそもこの本は何を書きたいんだっけ、となった。
    210225

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著者プロフィール

株式会社刀 代表取締役CEO

「2020年 『誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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