孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション(7) (角川ホラー文庫 え 1-7 江戸川乱歩ベストセレクション 7)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 1891
感想 : 139
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041053348

感想・レビュー・書評

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  • トリックはさておき、フリークスや同性愛など、独自の美意識が楽しめる。二段構えの構成も読ませる。

  • 傑作。

    すごい。とにかく傑作。間違いなく傑作。

  • そういえば江戸川乱歩って読んだ事がなかったな…と思っていた時に偶然見つけ、表紙の美しさに思わず購入。

    古典と言っていい位古い作品なのに、古臭さがまるでない。文章も昔の言葉が多用されているのに読みづらさがまるでない。やっぱり名作と言われるだけあって素晴らしい!と思った。

    あの時代にこれは斬新だっただろうなぁとため息。怪奇物ではあるけれど、描写がさらっとしていて読みやすい。今だったらもっとねちっこい表現になるのだろうなぁと思った。

    主人公と道雄のちょっと切ない関係が好きだ。ラストはちょっと残念。

  • はるか昔に読んだけど以下省略
    ホラーというかミステリーというかは、グロテスク。
    個人的に、吉ちゃんがどうなったのか知りたい。主人公は万上手くいったといっているけども……。

  • 諸戸が不憫過ぎて涙が出た

  • 読了。
    初の江戸川乱歩の長編。

    読みやすく、難しい漢字も予測で読めたので調べる煩わしさはほとんどない。

    主人公よりもその他のキャラクターのほうが魅力的だと感じる。

    初めはいけすかないなと思っていた諸戸が最後の洞穴の辺りから不憫でならない。

    でもプラトニックな同性愛だったので、綺麗だった。

    ミステリー小説は今までに沢山出ているけど、最後まで予想できないものだった。
    (150815)

  • ベストセレクション7。
    供向けとは当然趣が違った大人向け。

    主人公が恐怖のあまり頭髪が白くなる理由を語る、という内容なのだが
    その恐怖自体は文章ではなく映像の方が伝わるかな、と感じた。
    それを観る際は明るいリビングでなく暗い映画館で観たい。

    終章のタイトル“大団円” 物事がめでたく収まる事の意だが
    最後の一文、さらっと読み終えることが出来ない。。。
    やや未熟な主人公より周りの人間の方が魅力的だったので。

  • 今から一世紀近く前に書かれたものとは思えない内容。古くささは一切感じられない。
    同性愛の描きかたが非常に生々しくて、だからこそ本気を感じさせる。

  • 多くの要素が詰め込まれていて怪奇的な不気味さで色濃い。
    探偵?冒険小説?文体が当時の書き方なので独特の雰囲気があり引き込まれる。いやー流石、読ませてくれたあー大満足!

  • 超メジャーどころながら、作品に接するのは初めて。時代を感じさせられるのは、差別的表現が頻発する部分くらいで、会話分を含めて古臭さは殆どなし。それだけで十分に素晴らしいと思ったけど、内容も良かった。殺人事件の謎解きが早々に終わってしまって、残り2/3をどうするんだろう?って思ったけど、それ以上のミステリーが待ち受けてました。”鬼”の最期が意外にあっけなかったから、恐怖感の盛り上がりはもう一歩、って感じもしたけど、それを差し置いて、面白かったです。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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