オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年4月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041101964
感想・レビュー・書評
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オカルト的なものって解釈しようとしても、解釈しきれない部分がある。
やらせもあるけど、ホンモノもありそう。
わかんないなぁ、という内容。
それが面白いから、私はこういう世界は好きだと感じた。面白さを再確認するための本って感じ。
ただ、結論なんてないので、これを読めばオカルトがわかる!と期待してる人には不向きかと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分のわかるものだけを人は信じる。
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随分前に買って、積ん読になっていたのをようやく読了。
何年か前から森達也の著書やドキュメンタリー作品に触れるようになったのだけど、本作も相変わらず著者自身が逡巡しているのがありありと描かれている。
そういえば、私が子どもの頃には超能力や心霊現象を取り扱う番組が多かったけど、いまはほとんど見なくなった気がする。
科学で解明できないけど、なんとなく”ある”気がするもの。
それは単に集団心理が働いているだけなのか、本当にあるのか。
否定でも肯定でもなく、その現状(己の心情も含む)を伝えるというのに物足りなさを感じる人もいるだろう。
ただ、そういうことってなかなかできないことだと思っているので(必ずどちらかに寄った意見になると思う)、やっぱり彼の著書は興味深い。 -
オカルトの理解の状況は、ユリ・ゲラーや『職業欄はエスパー』の頃と変わっていないのだ。”結局は判らない。断定できない。曖昧なままだ。”いろんな人を訪ね歩いて、いつもこの嘆きを確認する。オカルトにかかわるいろんな人物を知ることができる。あの、蛭川教授も出てきます。
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超能力、メンタリズム、霊視、UFO、臨死体験などオカルトと括られる事象を常に中立の立場で観察、評価。ルポの内容が具体的で詳細に及び、語彙の豊富さによる臨場感が好奇心を刺激し次のページをめくらせる。信じる信じないはあなた次第。
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p.102
超心理学の権威「霊魂が実在するという考えは、矛盾に満ちたこの世界を説明したり納得したりするときに、非常に都合のいい概念であるわけです。生きている人の中に存在していることは確かだし、この存在を肯定することによって気持ちの平安が保たれるならば、それは大きい効用だとは思います。たけど、科学的に霊魂の存在が照明されたかといえば、それはもちろんされていないわけですから。これ以上は何も言えません。」
p.142
有史以降、あるいはメディア発達以降、オカルトは少しでも前に進んだのだろうか。あるいは後退したのだろうか。あるいは横にずれたのだろうか。
何も変わらない。見事なほどに。アニミズムやトーテミズムのころから、オカルトはこの社会において、同じ位置にあり続ける。しぶとく残り続ける。同じ形のまま。同じ量のまま。まるで存在することそのものが存在理由であるとでもいうかのように。
p.338
メンタリスト「人はその状況下の選択でしか思考できない。他の動物よりも濃密なコミュニティとカテゴリーのなかで生きていく習性があるかぎり、その行動規範や様式はやはり限定されます。」 -
数年ごとに起きるオカルト、スピリチュアルブーム。繰り返される真偽論争。TVドキュメンタリー『職業欄はエスパー』を製作し、単行本を出した筆者による『続編』といったものであると解釈をしております。
これは筆者の制作したドキュメンタリー『職業欄はエスパー』の書籍化されたものの続編で、単行本化される際に、大幅な変更が加えられた後に出版されたのだそうです。
僕はかつて『職業欄はエスパー』の映像版も書籍版も両方に目を通していたのですが、内容をあまり思い出せずに、彼がここでたどった軌跡を追っておりました。 ここで描かれているのは数年ごとに起きるオカルト、スピリチュアルブーム。繰り返される真偽論争。何年経っても一歩も進まないように 見える世界。そういう『オカルト』の世界を筆者と担当編集者の コンビが取材したものをまとめたものになっております。
僕個人に限っていうと、幼少期にオカルト関係の本を 少し読んだり、テレビで『スプーン曲げ』の人間が送った念波を 受信したのかどうか知りませんが、大の大人が力を入れないと曲がらない大き目のスプーンが、何の苦もなく曲がったりなど。そんなことがあったなと思い出しましたが、現在はオカルトというものをあまり信じておりません。
ですので、ここに出てくるイタコの話ですとか、ダウジングの話に関しては正直のところ、「ほんまかいな?」と半ば半信半疑で読んでおりました。それよりもむしろ、ここに出てくる『超能力者』たちの人間くさい部分のほうが、僕にはなんと言うのか…。とても印象に残っておりました。これに関してはお時間がある方にのみ、お勧めをいたしたいと思っております。 -
オカルトの語源は、カルター伏せて隠すものーだそうだ。超能力、霊視、UFOと様々なオカルトを取材しつつ、結局良くわからないという話。
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DAIGOってそんなに凄いのかw