恋文屋さんのごほうび酒 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 94
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041111697

作品紹介・あらすじ

代筆屋に勤める手鞠は、よく恋文の依頼を受けることから、「恋文屋」と呼ばれていた。他人の恋を叶えても、自分には良縁が巡ってこない。風変わりな依頼に巻き込まれがちな手鞠は、今日も疲れを酒で癒やす。

感想・レビュー・書評

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  • Tさんのおすすめ。

    代書屋の手毬は、恋文の内容を考えて書き、
    恋を実らせたり、
    吉原で花魁たちの間にはさまれているが、
    自分はひとり酒。
    店主の友蔵は手毬に言い寄っているような、いないような。

    人も死なないし、お話自体はたわいないが、
    手毬の呑みっぷりがよくて、
    なんだか吞みたくなった。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50268622

  • この神楽坂淳さんのシリーズは
    ほとんどが軽妙でのほほんとした雰囲気に包まれている。

    この最新刊。今までのシリーズの中でかなりいい線かも。
    「うちの旦那があまちゃんで」シリーズが長く続いているが、中に出てくる江戸のレシピがどんどん充実している。
    そして、この最新刊。
    代筆屋で、特に恋文を書かせたら、成就する確率が高く、評判で売れっ子の手毬。
    代筆屋の主人は、独身の友蔵。

    売れっ子だから手毬は一人でも生活に困らない収入がある。
    なので大好きなお酒と食事はほとんどが外食に。
    この本の中で紹介されているレシピたち。
    お酒によく合う料理が多い。
    江戸のお酒の飲み方や、種類、合わせた料理。
    店もいろんな個性ある店が、屋台から店舗まである。
    時には花魁からの代筆を頼まれ、吉原の中にも。

    代筆屋として誇りを持っている手毬は、使う墨や筆も、客に合わせて個性豊かに使い分けする。
    墨の香りまでの凝りようだ。

    シリーズ化されるとお気に入りになりそうな本だった。

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著者プロフィール

1966年広島県生まれ。作家であり漫画原作者。多くの文献に当たって時代考証を重ね、豊富な情報を盛り込んだ作風を持ち味にしている。小説には『大正野球娘。』『三国志』『金四郎の妻ですが』『捕り物に姉が口を出してきます』『うちの宿六が十手持ちですみません』『帰蝶さまがヤバい』『ありんす国の料理人』『あやかし長屋 嫁は猫又』『恋文屋さんのごほうび酒』『七代目銭形平次の嫁なんです』などがある。

「2023年 『うちの旦那が甘ちゃんで 飴どろぼう編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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