にぎやかな未来 (角川文庫 緑 305-3)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 626
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041305034

感想・レビュー・書評

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  • 高校の頃に読んでから20年以上ぶりに読んだ本。年を取った分、多少内容の捉え方は変わったかもしれないが、初めてこの本を読んだときの新鮮さを思い出し、また自分が生まれる前に執筆された本に引き込まれるというのは不思議な感覚だと思った。

  • ブクログのレビューを読んで購入した、初めての本。

    筒井さんといえば、今までエロチックな小説を書いているイメージがあったのだが、この短編集はエロ抜きで、実に面白い。

    特に後半の「到着」という数行の作品は衝撃的だった。
    買って損はないと思う。

    一つの作品が短いので、通勤中の読書にも向いている。

  • どの作品も面白く、短いながらつぼを押さえているので
    何度読んでも面白いなってしみじみ思った。

  • 「にぎやかな未来」4

    著者 筒井康隆
    出版 角川文庫

    p226より引用
    “考えてみれば豚肉でも牛肉でも、
    体内で分解されてしまえば同じアミノ酸なのだから、
    合成食品だってかまわないのだが食欲と言う奴は、
    そううまくなっとくさせてしまうわけにはいかない。”

    SF作家である著者による、
    商業誌第一作を含む短編集。
    解説は、
    ショートショートの大家・星進一氏。

    上記の引用は、
    全栄養をひとかけらで摂取できる未来での話の中の一文。
    時間がかからないのは良さそうな食事ですが、
    食べ物に関する話題が出てこない会話は、
    とてもつまらなそうです。
    たまにサプリメントばかり食べている人の話を、
    聞く事がありますが、
    未来にあこがれているのかもと思いました。
    初版が昭和47年ですが、
    古さを感じる事はそんなにありません。
    皮肉な笑いが好きな方に。

    ーーーーー

  • 小学生の時読んで、自分の固定概念を根底から覆された一冊。
    世の中には、こんな「お話」が存在するのかと、衝撃を受けました。
    とにかく「度肝を抜かれた」状態でした。

  • 小学生時代「時をかける少女」を読み終わった次に読んだ本。 子供ながらにけっこう衝撃だった。

  • 最近、よく、日曜日の朝日新聞の朝刊の読書欄に、
    ポーズを決めた写真が載っていらっしゃいます。
    星新一さんがエッセーの中で絶賛していたのがきっかけでした。
    衝撃でした。星さんとはひと味違うショート・ショート。
    はじめ、面白いのか?よくわかりませんでした。
    でも、星さんが勧めるのだからと何冊か読むうちに
    すっかり筒井康隆さんにはまっていました。

  • 筒井作品の中でもこれこそが最高傑作だ、と私は思う。
    狐につままれたような気持ちになる話や、未来に起こりうるであろう事態を皮肉った話が詰まったショートショート。
    特に、本のタイトルにもなっている「にぎやかな未来」が最高。
    音があるのが当たり前、騒音さえ心地良い、1人静かに過ごせる場所がどんどん奪われていく世界において、一番高価なものは「静寂」。
    静寂を売買するっていう発想がすごい。

  • ショート×2に関しては筒井康隆が一番好き。

  • 緑305 いただきもの 

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著者プロフィール

小説家

「2017年 『現代作家アーカイヴ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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