奇子(上) (角川文庫 ん 11-29)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 104
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041851296

感想・レビュー・書評

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  • 中学生のときに読んだ。
    怖いくて悲しい

  • この本は、人間の奥底に沈む陰湿な側面やどろどろモノが描かれた作品ということは、インターネットで情報を得ていた。調度、MWを読んだ後、子供向けの漫画とは別の手塚治虫作品を探しているときに知った作品だった。

    いつも行く近所のブックオフのほかに教習所へ行く途中にあるブックオフなど全部で6箇所のブックオフを毎週ハシゴをしたが、一冊も置いていなかった。普通2~3店ハシゴすれば見つかるはずなのに奇子(あやこ)に限っては一冊も見つからなかった。結局、痺れを切らし池袋のリブロで新品を購入してしまった。

    ストーリーは、以前に聞いていた通り、人間の側面を表現した内容だった。戦後の欧米の文化が入り、日本人の意識を変わり始め、高度成長期となり、日本事態がどんどん変わっていく中、ある田舎の村の閉鎖的家族の中で起こる、陰湿な行いが悲劇をもたらす話である。結局のところ一番被害を受けるのは題名にもなっている奇子ではないだろうか。しかし本人は、どれだけ悲劇なのかは理解していない。

    この作品は、手塚文芸の代表作であることは間違いないと思う。

  • スゴい。めくるめくタブーの世界。読み終わると、心身ともに疲弊します。
    当時の時代の雰囲気の描写もあいまって、独特の不穏な気配が終始ハナ先に匂う気がしました。

  • 人間の負の部分をこれまでかというほど抽出した作品だと思う。おそらく手塚氏だからこそかけた作品であったと思うし、今後これほど傑出した作品は生まれない気がする。何も悪くない警部の息子が死んでしまったのが残念だったなあ・・ 地味に婆ちゃんが好きだ。婆ちゃんが一番いいやつ。

  • 残酷で恐ろしい・・閉鎖された「村」の密につながっている人々。閉ざされた環境での歪んだ正義が何とも言いようのない描写で描かれている。

  • 内容は知ってて、一話までくらいならたぶん読んだはず。

  • ★手塚治虫が描くタブー漫画のひとつ『奇子』
    ★MWに並ぶ異色漫画といってもいいでしょう。ものすごくどろどろです^^;

  • 2009年7月5日  読了

  • 設定をいかしきってない気が

  • 個人的に母親が殺されるところが好きなシーンですが
    奇子かわいすぎです。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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