奇子(上) (角川文庫 ん 11-29)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 104
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041851296

感想・レビュー・書評

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  • 何度も処分しようと思ってる作品。(嫌いなわけではない)
    既存の価値観が崩れる戦後の混乱期。
    封建的な田舎の豪農に生れ落ちた奇子と奇子をめぐる人々の話。
    戦前・戦後まもなくはこんなこともあったかも?
    下山事件とか、これで覚えました。

  • 霜川事件、三鷹事件、松川事件をうまく織り交ぜつつ、戦後史の裏面を鮮やかに綴った手塚治虫の裏代表作のひとつ。どこまでもどこまでも暗い話に関わらず読者をまったく離さないのは、確実に漫画の神様・手塚治虫の力の成せる技です。文庫本に収録されている橋本治の解説「少年だった大人はグロテスクを獲得することが出来るか?」も必見(『奇子』に触れられているのはごく一部ですが)。

  • 200804

  • 「アドルフに告ぐ」と同様、傑作だと思うのに、あまり知名度は高くない。
    人間とは、骨の髄までエゴなのだな、と愕然とさせられる作品。今の時代なら、大衆受けする作品かも。

  • テーマはかなり重いです。
    昔、子供の頃に以前出てた1〜3巻立ち読みしたことがあったのですが、大人になって読むとぜんぜん重たさが違った。。。o(TωT )。
    引き込まれます。

  • 陰陽座の曲の題材にも成って居ます。「奇子」。
    これは、手塚治虫先生の本の中でも、一番に好きな本に成るんじゃないでしょうか。
    第一部…奇子の子供時代の話しに成りますが、天外家の人物を中心に描かれます。
    天外家の家族は、本当に入り乱れていて、家長である作右衛門…それまた以前の頃からの長い長い陰謀というか愛憎模様のごった煮みたいなカンジになっている。
     この子供時代の清涼剤と言えば、やっぱり奇子とお涼かな。お涼、可愛い…っていうか、お涼も、やっぱり天外家の一員だったんだね…と思う。すえさん、お涼…この二人が、なんとも好きだった。

  • とことん暗いです。MWと同じく。
    死ぬまで蔵の中で暮らす。
    大人の勝手で幼い奇子が突然背負わせられた運命は悲しすぎます。
    読むと続きが気になってすぐに読んでしまいました。

  • 座敷牢

  • 手塚治虫ってこういうのも書くんだー。
    隠れた名作です。ちょっぴり?エロいなぁ
    とかんじるところもあるけど、わたしは
    好きです。おもしろいですよ!

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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