絶対泣かない (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041970058

感想・レビュー・書評

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  • 山本文緒さんの、短いお話の中に色んなエッセンスをぎゅっと濃縮できる能力はすごい。仕事系小説でもやっとする感じのものを読んだあとに、清涼剤として読みました。前向きに仕事について考えられる短編集です。

  • いろいろな職業の人の、短編集。読んだ後、あ〜なんか自分の仕事がんばるか〜みたいな爽やかな気持ちにれる。
    愛でしょ、愛 漫画家
    愛の奇跡 専業主婦
    もういちど夢を見よう 水泳インストラクター
    卒業式まで 養護教諭
    このあたりが好き。でもこれ以外も好き。手相観さんが書いたあとがきもよい。

    働くことと、女であること。この2つがテーマな感じがする。わたしもちょうど脱毛に50万円かけてる身なので、女の子って大変だなあ。。と感じてる。誰に期待されてるわけじゃなく、勝手に感じて勝手にへこんで、そこも含めて女の子って大変だなって思う。
    自分のこと好きでいてくれて、自分もその人のこと大好き、って人に出会って、泣いたり笑ったりしながら働いて、生きていきたいな。

  • 再読。

    様々なタイプの女性が壁にぶつかりながらも顔を上げて進んでいく短編集。

    ただ、真面目で…無我夢中なだけではない。
    それが悪いときもある。

    いろいろな話があって励まされた。

  • Kindle Unlimited
    すごく短いので非常に読みやすかった。寝る前に15分読むのにちょうど良い。
    あまり私の琴線には触れず、残念。私が自由じゃないからかもしれない。

  • Kindle Unlimited

    各職業についている女性たちの考え方や生き方を描いた短編集。
    こういうこというとなんだけど、あとがきが1番好きかも。躾けられたアシカの人生が嫌だったこと、べったりでなく、仕事といい距離感を持って付き合う考え方。
    自分も自分の生き方や仕事について、ちょっと考えてみようと思いました。

    【ストーリー】
    ものすごく見栄っ張り:
    体育教師の上田アキミは、自分の見た目によるコンプレックスから生徒である井上ちさとにいじめに近い八つ当たりする。見合い相手の井上正志に惹かれた直後、彼の妹がちさとだと知る。

    これが1番いい話だと思う。自分の視点でしかモノを考えれなくて、人はみんな上手く生きてるように見えてしまう。そういう自分を恥じて。他人に対する想像力を持てたらいいな。

    アフターファイブ:
    加納は派遣社員を満喫している。以前はバリバリ働いていて能力も人並み以上にあったが体質が弱くて辞めた。真面目に働かない正社員の緑川ゆう子に不満を持っている。ある日喧嘩になるが、窓際社員に注意される。

    七つの会議の八角さんみたい。これは主人公の加納さんが良くないよね。自分は能力があるけど体を壊して正社員ができない。いやいや、健康体ってのも能力だから!仕事できても休むやつより、できなくても頼れる人のがいいってあるよね。

    絶対、泣かない:
    主人公が就職した職場の社長は、小学校時代にいじめたノブタだった。

    主人公が仕事できなすぎて苛つく笑 
    でも、この言葉はよかった。
    「私が美しくないのは(略)「卑屈」という生ゴミを胸の中に持っているからだ」
    ほんと、人は関係ないよ。自分がどうするか、だからね。

  • 短編集だけど、一つ一つの物語がしっかり読み応えのあるものだった。
    なんと言っても、最後のあとがきが1番好き。
    仕事をする様になったらもう一度読み直したい作品。

  • 仕事を通じて自分と向き合いながら成長を遂げる働く女性の姿が描かれている。辛い思いをしているのは自分だけではなく、自分の知らないところで皆頑張っているのだと痛感した。巻末の著者からのメッセージも心に染みた。

  • 仕事がきついな‥そんな時に読んだ本です。
    働く女性はとてもかっこよく、自分ももう少し頑張ってみよう!と前向きになれました。枕元に置いて、いつでも手に取れるようにしています。

  • ひとつひとつが数ページで読み終わる短編なので1日で読み終わった。
    生きてる間に就く仕事は限られている。
    この作品から様々な職業のやり甲斐や苦労を垣間見ることができた。
    仕事とは、なぜ人は働くのかついて改めて考えさせられた。

  • 短編よりも短いサラッと読めるお仕事小説。内容的には短い分物足りない気もするけどいろんな職業のいろんな人達の泣きたい場面が見ることが出来て得した気分になった。一生のうち自分が体験できる仕事は多くない。自分にあった仕事が出来て職場環境もいいというのは滅多にないのだろう。それでも自分の選択で生きていかなくてはならない。

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著者プロフィール

1987年に『プレミアム・プールの日々』で少女小説家としてデビュー。1992年「パイナップルの彼方」を皮切りに一般の小説へと方向性をシフト。1999年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年『プラナリア』で第24回直木賞を受賞。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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