鎮魂歌 不夜城II (角川文庫 は 21-2)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1054
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043442027

感想・レビュー・書評

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  • 前作主人公が復讐を遂げる話を駒の視点から描く物語。相変わらず全員救いがないし暴力描写はさらに濃くなっている。
    道化として最後まで踊らされ続けた滝沢の視点から陰謀のカラクリが見えてくるのがとてもGOOD。ミステリーというか膨大な人数を口八丁で動かして狙い通りの絵を描く凄さを体感できる。

  • 「不夜城」に続けて、しばらくぶりの再読。前巻の主人公劉健一は裏にまわり、多くの人々を抱き込み、踊らせ、養父の楊偉民への対抗を試みる。踊らさせるのは、凄腕の殺し屋の郭秋生と、元は不良警官で今は北京マフィアの使い走りの滝沢。北京マフィアの四天王の一画を、楊偉民の命令で郭秋生が殺したことを発端に、滝沢が走らされ、秋生もボディーガード対象の上海マフィアのボスの情婦に惚れ、操られ、焦燥感がさらに事態を悪化させ、逃げ、走り、叩きのめし、叩きのめされ、劉健一に救いを求めるが、それは破滅へと敷き詰められた舗道を進むことと同義で最後は…と。誰にも同情できず思い入れを拒む人々の中にあって、最後は劉健一が笑い、楊偉民も歌舞伎町を追われたが虎視眈々とまだ刃を研いでいるところまで。読み終えて、激しく揺さぶられ、暗澹とした気持ちで、やるせない思いに。完結編でどうなるのか。気になりすぎて、すぐにAmazonでポチってしまう。

  • 不夜城を読んでスゲーってなって読んだけど、これはさらにエスカレートしていて、自分にはちょっとやりすぎで、食傷気味になってしまった。おなかいっぱいです。好みの問題ですね。

  • 不夜城の続編。
    不夜城のインパクトが強かったために、あまり印象には残らず。

  • 貪りついて読んだ

  • 前作以上にノワールな作品。特に中盤まではただひたすら悪辣で悪行、悪夢のような展開。終盤、全ての謎につながる物事がはまりはじめると、ミステリーとしての味わいが楽しめます。そこまでの辛抱かも。

  • 主人公2人仕立ては前作より凝ってて中々良かったけども、蓋開けて見ると殺戮の嵐で派手さは前作以上。そして核心となるのはBL。みんな死ぬほど身勝手なんだけど、そこそこ切なかった。前作の主人公がクソ野郎すぎて痛快だった。

  • 不夜城よりグロい&救いがない感じで辛い。
    美男子、秋生に心奪われます。
    キーワードはホモ。

    まだ続編があるらしいのには驚き
    読みたいです

  • 不夜城に続編があったことを全く知らなかった私、。

    相変わらずダークな香りプンプンな一冊。

    素敵とは言いがたい内容だが嫌いじゃない。
    こういうドロドロした世界が存在するのかもしれないな~、なんて気分で読んでたら、その夜久々に悪夢で目が覚めました。。。

    でもファーストの不夜城の方が好きかなー

  • 話は面白いが、前作同様、
    重要シーンにおける主要人物の行動心理がイマイチ理解しかねた。

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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