トップ・レフト ウォール街の鷲を撃て (角川文庫)

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  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043755028

感想・レビュー・書評

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  • 2000年前後の海外銀行事情がよく分かる面白い本だった。
    ウォール街とロンドン、都銀のキャラクター、また総合商社の強さなど、見どころ多数あり。シンジケートローン組成時の交渉は多岐に渡るものの、どれも痺れるものばかり。

    アジアの鷹、巨大投資銀行と共に黒木亮の本は面白いし、理解もしやすい。もっと早くに読めば良かった。

  • リアリティはあるけど、話が散らかっている印象は受ける
    小説としては面白い

  • 面白かった!が、読後感が良くないので通しての再読は無しかな…

  • まさに世界を動かす仕事。

  • ・10年ぶりに再読。
    ・金融業務の醍醐味を改めて感じさせてくれる。
    ・これを読んで、投資銀行や商社に就職したくなる学生は今でも多いのでは。

  • 基礎的な金融知識があれば非常に楽しめる小説だ。1998年当時と比べるとリーマンショックも挟み国際金融の景色は一変しているがそれでもダイナミックでスケールの大きなシ・ローンの醍醐味(ロマンに近いか)は不変だ。

    LTCM破綻のアジア通貨危機のFACTベースに、ウォールストリートではなくロンドン・シティを、西でもなく東でもなくトルコを舞台に繰り広げられる攻防は興味深い。筆者が書きたい事や知識を詰め込み過ぎて散漫さがあり物語展開もやや稚拙だが、国際金融を舞台にした金融マンたちの攻防は娯楽小説として面白い。

  • 複数の金融機関が融資団を作るシンジケート・ローンを題材に、国際金融マンの哀愁を描いた良作。狩猟民族的で利益を追求する欧米系投資銀行と、農耕民族的で出世しか頭に無い本邦投資銀行、双方のプロコンを分け隔てなく描いているのに好感が持てる。

  • 国際経済小説の大型新人として注目を浴びた衝撃のデビュー作 “欲望と失意が渦巻く国際金融ビジネス。じり貧の大手都銀ロンドン支店次長の今西に、巨大融資案件が持ちかけられた。資金の使途は日系自動車会社のイラン工場建設。日・欧・アラブの銀行団を率いてディール獲得を目指す今西の前に、かつての同僚で米国投資銀行龍花(たつはな)が立ちはだかる。そこに世界を揺るがす敵対的買収(TOB)が。栄光の主幹事(トップ・レフト)の座を射止めるのは誰か!?”
     2000年、国際的視野を持った経済小説分野の大型新人として注目を浴び、「喉の渇きを覚えながら、一気に読了した」と高杉良氏に激賞された、衝撃のデビュー作です。

  • 国際金融の世界を覗き見るという好奇心は、相当程度満たす作品である。
    ドラマ風な要素の織り交ぜ方が素人肌であるが、全体を損なうほどではない。

  • ここから黒木亮にはまった

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著者プロフィール

黒木 亮:1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社を経て2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』でデビュー。著書に『巨大投資銀行』『エネルギー』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『冬の喝采』『貸し込み』『カラ売り屋』など。英国在住。

「2021年 『カラ売り屋vs仮想通貨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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