DIVE!! 上 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043791033

感想・レビュー・書評

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  • 2019.2.5
    上木図書館にて

    ともきの真っ直ぐさ
    しぶきのバケモノ感
    青森
    東京
    ジジイ
    すき焼き

    何ということもなく読み始めて、何ということもないけど、止められないんだな。これが。

  • 学生時代に好きで読んでいた森絵都さんの本。
    林遣都さんの映画を見る前に原作をと思って読んだ。
    市立図書館で借りて。4冊に分かれたもの。
    とても面白くて、笑ったり、泣いたり、鳥肌を立てながら感動したり。文庫本買って手元に置こうか。もうほんと好きな作品です。

  • 青春のキラキラしたところ、もやもやした鬱屈、
    素直になれない気持ち、そういういろんな感情が
    読んでいるとスッと入ってきて、
    おっさんの身でありながら登場人物の気持ちに
    リンクさせてくるのはすごい。

  • 小学生の時に読み、飛び込み選手になりたいと思っていました。

  • あっという間に読んでしまいました。青春をひたむきに生きる少年たちが爽やかに目に浮かんできて、ふわっと風が吹いたような気持ちになれました。早く下巻も読みたい!

  • 久しぶりに再読。
    すっかり大人になってしまった自分には素直すぎて眩しすぎるけれど、ぜひ中高生に読んでもらいたい本。
    試合のシーンはドキドキして、先に結果を見ないように隠しながら読んでしまう。そういう本です。

    ただ、児童書の場所に置かれることもあるようですが、高校生の登場人物が年上の彼女とセックスにふける、という部分があるので、小学生にはちょっと早いかな。生々しくはありません、全く。

  • とても夏向きでした。どの登場人物も共感を感じます。

  • スポーツの世界でも、美しい花を咲かせようとすればするほどに、どこかにゆがみが生じるものかもしれない、と知季はこのごろ思う。そのゆがみは選手自身の体だとか、心だとか、周囲との人間関係だとかに反映し、何かを損なわせる。何かを奪い去る。テレビで活躍する一流の選手たち。彼らもあの満面の笑顔や、りりしいまなざしや、まばゆい白い歯の下に、激しくよじれた大木を秘めているのだろうか。

    「で、なんだおまえ、クラブの仲間にうらまれたのか」
    「友達だと思ってたのに、せちがらいよね」
    「友達だからだろ。友達だから先こされるとくやしいしうらめしいし、嫉妬もするんだよ。赤の他人ならどうってこともないさ」

    三回半にも歯の立たない自分に、一体、何があると言うのか?要一には見本のように正確な美しい舞があり、飛沫には型破りな個性を宿した力強い舞がある。知季は自分が何を持っているのか知りたかった。

    だれとも共有できない悩み。
    一人で抱え込む重さ。
    自力で解決するしかないしんどさ。

    「でも、それって飛込みだけじゃなくて、なんでもそうなんだよ。ぼくたちの生活って、いつもなんか採点されたり、減点されたりのくりかえしなんだ。いろんなところにジャッジがいてさ、こうすればいい人生が送れる、みたいな模範演技があって。試合で勝つとか、満点をもらうとか、そんなんじゃないんだよ。もっと自分だけの、最高の、突きぬけた瞬間がいつかくる。そういうのを信じて飛んでるんだ」

    目をかけていた教え子に裏切られるのは初めてのことじゃない。コーチの気持ちなど顧みず、彼らは簡単に飛込みをやめていく。怖いから。痛いから。寒いから。勉強がおくれるから。両親が反対するから。飽きたから。だれもがうらやむ宝石のような素質の持ち主でさえ、どこにでも転がっている石ころみたいな理由で飛込みをやめていく。大切なのはすばやく頭を切り替えること。去ったセンスを引きずらず、残った選手に専心すること。

    「あたしもおんなじ。なんにも知らない飛沫より、東京のことも知って、競うことも、負けることも知って・・・そんな飛沫のほうがいい」

  • ジャニーズ好きな娘がたまたま見ていたドラマの原作が、最近興味を持っている森絵都さんだった。ということで、早速借りてきました。

    物語は飛び込みという競技が舞台で、自分の体がとても飛び込みに向いているのに、それに全く気が付かず、むしろ、飛び込みも中途半端な気持ちのままやり続けていた知季と、プールでの飛び込みは未経験だけど、選手だった祖父に海での飛び込みを教わり、とてもセンスある飛び込みをする飛沫と、両親ともに飛び込みの選手で、サラブレッドと言われ実力もある要一の3人が中心になって物語が進んでいきます。

    上巻では、飛び込みのスクールを動かす女コーチとの出会いや、色々な困難に出会い、それを乗り越えて行く3人が書かれています。

    飛び込みに全てをかけ、普通の学生生活をほとんど捨ててきた彼ら。

    普通の人にはできない経験をしているんだから、いいことだよ。と一言で言えない。とにかく、これから先の3人に幸あれ!

  • 「DIVE!!上」(角川文庫)
    著作者:森絵都
    発行者:KADOKAWA
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    目指せ五輪!時速60キロ、1,4秒を競う少年たちは、誰がために飛ぶ

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著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞及び産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞等受賞。『この女』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『あしたのことば』『生まれかわりのポオ』他著作多数。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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