フライ,ダディ,フライ (角川文庫 か 50-3)

著者 : 金城一紀

• 角川グループパブリッシング (2009年4月25日発売)

感想・レビュー・書評

[まえたさんの感想 · 2018年6月3日]

「いつまで寝転がってんだよ。立ち上がれ。明日のための破壊と再構築を始めるんだ」(林舜臣)

［さまよう刃］と比べて読後もスッキリ。
調べたらゾンビーズシリーズの内の一冊。他のゾンビーズの活躍も読んでみたい。

[山崎将平さんの感想 · 2018年5月31日]

あんな風にかっこいい父親になりたい！

[girigirichop3さんの感想 · 2018年3月21日]

最高にカッコいい作品だった。

[ringonokiwoueruさんの感想 · 2018年2月19日]

良かった

[borahinaさんの感想 · 2018年1月20日]

不良高校生ボクサーに一人娘を傷つけられた、サラリーマン=おじさん の鈴木さん。大切なものを取り戻すため、地獄の特訓の日々が始まる。
ゾンビーズシリーズの第二弾らしいが、単独で楽しめた。
ブルースリーが観たくなります。師匠役の朴くんと鈴木さんの関係性がいい！
映画では朴くんを岡田くんが演じているらしいがイメージが違う。

[亮さんの感想 · 2018年1月12日]

鈴木一、47歳。いたって平凡なサラリーマン。家族のためならスーパーマンになれるはずだった。

一人娘が手籠めにかけられ、いや、襲われ。
サラリーマン鈴木の復讐は始まる。
スリーサイズを測り、公園を走り、神社の石階段を爪先立ちで上がり、縄登り...
仕上げはゼニアのスーツをまとって。

ちょいちょい、在日朝鮮人、韓国人の思想というか見方？がはいってくるんだね。
腕を伸ばしてその一周って『GO』の時にも使われてたように記憶している。

なにはともあれ、サラリーマン鈴木のひと夏の冒険譚は中々爽やかでした。

[あんみつ/胡桃院さんの感想 · 2018年1月8日]

大切な人を傷つけられた男が、修行の末に仇敵を討ち果たす。劇中で実際『燃えよドラゴン』が言及されるように、これはクンフー映画のストーリー展開を、現代に置き換えた物語。

[ゆうゆさんの感想 · 2017年12月25日]

娘を思うお父さんの奮闘具合が半端なく格好良かった。
役者が揃いすぎ、なんてそんな邪念が一瞬頭をよぎったけれど
がむしゃらに突っ走る姿は真っ直ぐで応援せずにはいられない。バスと競争して勝利をもぎ取るあたりは真骨頂。妻と娘にも力を与えたはず。世界一格好いいお父さんに拍手。

[香月扨綾さんの感想 · 2017年10月29日]

普通のサラリーマンだった鈴木一の人生は娘が暴力事件の被害者になったことで一変。相手は高校生のボクシングチャンピオン。復讐しようと出かけた先で不思議な高校生たちに出会い、身体を鍛えて1ヶ月後に勝負を挑むことに。
喧嘩にやたらめったら強い朴舜臣や、他にも魅力的で少し変わった高校生たちがこんなおじさんのために一生懸命になって最後は勝負のために学校を乗っ取るようなことまでしてしまうのがアホらしいけど素敵な話だ。娘を殴った相手をボコボコにしたってなんにもならないけど、それでも居ても立っても居られなかったんだろうなぁ。
トレーニングの帰りにいつもバスと競争してるシーンが好きでした。続きが気になって一気に読んでしまいました。読んだ後すごくスッキリします。

[enageさんの感想 · 2017年10月8日]

しがないサラリーマンの鈴木一。
ある日、一人娘の遥が不良高校生・石原に暴行を受け、心に傷を負い面会謝絶となってしまう。
復讐を誓う鈴木は、乗り込んだ先の高校で得体の知れない高校生達と出会い、その仲間の一人、朴舜臣の指導の下、来るべき9月1日の石原との対決に備えてトレーニングを積み重ねる。
普通のサラリーマンが日に日に逞しくなっていく姿に、心が動かされます。

著者プロフィール

1968年埼玉生まれ。慶應義塾大学法学部卒。1988年「レヴォリューションNo.3」で第66回小説現代」新人賞を受賞。2000年『ＧＯ』で第123回直木賞を受賞。

「2020年 『映画篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」