クローズド・ノート (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 4825
感想 : 621
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043886012

感想・レビュー・書評

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  • 高校生の時に映画を見に行き、そのまま原作を買ってたのを発掘。
    映画の内容を覚えていなかったけれど、映画観たいな〜!となりました。
    伊吹先生がとても素敵で、前向きで、小学校の先生って明るく元気でいたら自分の背中を押してもらえそうでいいなぁと思いました。
    鹿島さんが気持ち悪い。

  • 中学生の時に初めてこの本に出会い、人生が大きく変わったなと思います。
    万年筆を使ってみたくなる、マンドリンを弾いてみたくなる、学校の先生って素敵だなと思う。
    なんどもなんども読み返した本。

  • 香恵は主体性がないと言われがちだけど、天然で憎めない可愛らしさをもつ普通の女子大生。親友の葉那ちゃんが留学してしまってから、寂しさと物足りなさを感じながらアルバイトに勤しむ中で、前の住人が置いていったノートと、ある男の人と出会うという物語。
    香恵の日常と伊吹先生のノート、二つが交互に進んでいく話なのだが、中弛みもなく引き込まれるストーリーだった。特に、伊吹先生のノートの言葉がなんだか血が通っているというか、とても温かみがあるのだが、巻末を読んで衝撃を受ける。心が疲れた時に読みたくなる、素敵な作品だった。

  • 切ない結末は予想通り。それより、ノートの内容に関心していたら、巻末を読んで衝撃。涙が出ました。

  • アパートでみつけた前の住人の日記。想像力を駆り立てられる物語のスタート。万年筆の魅力。ほんわかとした主人公のキャラクターとミステリアスな憧れの彼。 ピュアな恋愛ストーリーに感動しました。

  • 万年筆が欲しくなった。

  • 途中で結末?繋がり?に気付いてしまったけど、読み終わって満足。心暖まる物語だった。自分が保育士だからか、考えさせる部分もあったりして、楽しめた。
    うわ‥嫌な感じの人だな、と思う人がいるから、一生懸命生きている人が素敵に映るのかな‥と感じた。

  • 著者にしては珍しく(笑)心温まる物語でした。

    読者の視点としては、主人公はいつ気付くのかというハラハラ感もありつつ、逆に気づいてしまったら距離が離れてしまうのでもないかという怖さも感じながら読んでいました。

    伊吹先生の残した言葉によって主人公がどんどん成長していく様子も微笑ましい。最初は自分の言葉を強く言わなかった少女が、意見を持った女性に変わる様子がいいなぁと。

    万年筆の件や鹿島の件など、色々な要素が彼女の成長に絡み合って、最終的に伊吹先生との対話を生み出したんだと思えました。

    もちろん、現実味の話をしたらキリがないですが素敵な小説でした。

  • 雫井さんが恋愛小説を書くとこうなる……!!
    内容自体は難しくなくてわかりやすいストーリーだったけど、登場人物の焦りが伝わってくる書き方(文体?)は流石雫井さん。
    ちょっときゅんきゅんしました

  • これも何回も読み返した本。
    なんで頑張ってる人がこんなに苦しんでしまうのだろうって毎回考えながら読んでた。でも自分のこと受け入れて、出来ることは精一杯やって、生徒からも保護者からも慕われてた先生は素敵だった。ひねくれないで(ひねくれそうな気持ちも日記にだけ記してたけど)前を向いていた人間ってシンプルに素晴らしい、かっこいいって感じた。もっかい読もう

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著者プロフィール

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で小説家デビュー。04年に刊行した『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞。他の作品に、『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『殺気!』『つばさものがたり』『銀色の絆』『途中の一歩』『仮面同窓会』『検察側の罪人』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『望み』などがある。

「2021年 『霧をはらう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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