別冊図書館戦争II (図書館戦争シリーズ 6) (角川文庫)
- KADOKAWA/角川書店 (2011年8月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043898107
作品紹介・あらすじ
"タイムマシンがあったらいつに戻りたい?"という話題で盛り上がる休憩中の堂上班。黙々と仕事をしている副隊長の緒形に、郁が無邪気に訊くと、緒形は手を休め、遠くを見つめるように静かに答えた-「…大学の頃、かな」。未来が真っ白だった無垢な時代。年をとるごとに鮮やかさを増す、愛しき日々。平凡な大学生であった緒形は、なぜ本を守る図書隊員となったのか!?過去と未来の恋を鮮やかに描く、シリーズ番外編第2弾。
感想・レビュー・書評
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図書館戦争シリーズのフィナーレを飾る、別冊Ⅱ。
ここまで読んでいればわかる、不器用な2人を主軸にした物語です。
文庫版は更に不器用な人たちのお話で締めていて、これぞ、ザ、図書館戦争シリーズという感じに仕上がっている作品です。
私は、単行本の発刊当時、読んだ時は、面白いんだけど、途中に出てくる人間がとにかく気持ち悪くて、なかなか再読までたどり着けませんでした。
読み返してみて、1話目、2話目の内容を全く覚えてなかったし、ほぼ最後の方も覚えていなかったのに、途中は鮮明に覚えていたというくらい強烈な印象がある道中。
でも、再読してみて、実は今巻のヒロイン的ポジションの柴崎麻子が成長するための試練はこういう形しかないよなと感じた作品。
逆に、こういうとんでも事件じゃないと柴崎の弱点はつけないくらいデキる女だったんだなと思いました。
本作を読んだ時は私はまだ20代で社会にはでていない時。
そんな時に読んだので、社会に出て大変ということや失敗談とか読んでも、堂上さん、小牧さんでもこういうことあったんやなぁと思ってましたが、今、読むと、若気の至りみたいな失敗、わかるわぁとなりました。
そして、本作のヒロイン的な柴崎も、デキる女であるがゆえの弱点というか、一人で大体問題を解決できるという奢りが、大きな問題に発展してしまう。でも、なんでも1人では問題は解決できないし、他人の助けは生きていく上では絶対に必要だということ、そして、その他人の助けを得るためには普段の行動が大事ということがしっかり書かれているというのが本作、本巻の良いところてはないかとおもいます。
決してダダ甘というだけじゃなくて、こういうただの嫌味な美人じゃなくて、本巻までしっかりと柴崎というキャラを作り上げてきたからこその本巻だなと改めて思うフィナーレだなと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
はぁ。。悲しい。ついに終わってしまった。
図書館戦争。すごくすごく、好きな本たちだったな。
手塚も最初はあんまり好きじゃなかったけど、最後まで行くとめっちゃいいキャラ!ってなるし、今回の柴崎の話もすごく、すごく心に響くものだったなと思う。
途中は有川さんらしからぬ気持ち悪さに中々来るものがあったけど、それも相まって緊迫して読めました。
図書館戦争、バイブルにしたいと思うくらい好きな本。また読みたいなと思います。
こんな素敵な本を勧めてくれた彼女に感謝。 -
ストーカーって、怖いですね…。
映画化されてこの別冊も入るかが凄い気になる。 -
終わった恋に望むとすればー君に幸あれ。ただそれだけを。
そしてどうか俺がここて君の本も守ることを許してくれますように。
メディア良化法によって図書が狩られる時代、それに対抗する図書隊での、図書に対する思いや人間関係や憧れや恋愛やらがたくさん詰 、全六巻の最終巻、別冊second。
結婚後の堂上夫妻、副隊長の入隊経緯、なかなか進展しなかった「背中合わせのふたり」の歩みだし。
教官ふたりの新人抗争時代なんかもあったりして。
物語は終わっても彼らは生き続けているのだ。
図書が狩られる時代が終わった訳じゃない、結婚がゴールじゃない。
どんな物語を読んでも、彼らもまた続いていくんだ、ってことを思う。
いつになっても特別な本です。
シリーズは長いんだよな、買い始めると最後まで読みたくなるだろうし、ハードカバー何冊買えば…図書館戦争を買う前、そのタイトルとあらすじに惹かれて、有川さんの本を読んだこともなかったのに、そんなことを思ってしばらく悩んだ自分が懐かしい。
買ってよかった。読んでよかった。
そう思える本です。
ハードカバーと文庫版と、どちらも買ってしまうほどに(文庫版はpresentだけど)(笑)
これからも繰り返し読みたい、いつか子供にも読ませてあげたい本です。 -
読書記録 2023.4
#別冊図書館戦争 #2
#有川ひろ
厄介だった二人もやっと片付いて、本当に#図書館戦争 シリーズもおしまいなんだなあとしみじみ。
最後のショート・ストーリーも大御所が締めくくってくれて最高だった。緒方の存在も地味によき。
#読書好きな人と繋がりたい
#読了 -
図書館シリーズは6冊もあって、読み終わるのにどれだけかかるか、と、読み始める時に思ったものだけど、気がついたらあっという間に読了してました。
有川浩さんの本は、ググッと引き込まれてしまうから、つい時間を忘れてしまうよね。彼女は多作な作家さんだから、しばらくは楽しめそう。
次は自衛隊シリーズに挑戦してみようかな。 -
有川浩の図書館シリーズ全4巻のスピンオフという位置付けの別冊 シリーズの恋愛部分をピックアップして書き込んでいる恋愛編。楽しすぎてI、IIと止まらず続けて、丸一日これで終わりましたが良い休日でした。
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作中に出てくるカモミールティーをお供に最終巻は読みました。
あまり本編で日の目を浴びなかった、脇役の緒方さんの話は、微笑ましくてとてもよかった。
主人公のエピソードはほとんどなくて、寂しかったです。
最終巻と言う事で、もうちょっと掘り下げで欲しい部分もいっぱいあったが、期待に反してたので、少し残念。
後味スッキリな終わり方なので、これはこれでよいですが。個人的には、本編までが最強ですね。
面白いシリーズですので、また再読します。-
6巻読破お疲れ様〜シリーズ物を読み終えると寂しい気持ちになるよね。もちっちがハマった本なので、楽しみに読ませてもらうわ。6巻読破お疲れ様〜シリーズ物を読み終えると寂しい気持ちになるよね。もちっちがハマった本なので、楽しみに読ませてもらうわ。2021/03/31
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