メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1918
感想 : 153
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943449

感想・レビュー・書評

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  • また1からやりたくなった。ゲーム

  • この本はステルスアクションゲーム「METAL GEAR SOLID 4」をノベライズ化したものです。
    ゲームの方は、敵に見つからないように潜入するスリルと、映画のようなシナリオがとても人気のある作品です。
    小説ではゲームをやっていたときにはわからなかった設定や、キャラクターの心情が補完されているので、500ページ以上ありましたが、終始楽しみながら読めました。本当にこの主人公はカッコいいですし、その相棒との友情も素晴らしく、メタルギアソリッドという作品の良さをさらに高めてくれる良い本です。
    その反面ゲームをプレイしていない人は・・・どうなんでしょうね。

    実はこの小説の作者、伊藤計劃さんは2009年に亡くなられていますが、メタルギアソリッドを作った小島監督が伊藤さんに向けて後書きを書かれました。
    その中で
    僕はゲームを作るうえで一つの基準を設けている。それはこのゲームは伊藤さんが喜んでくれるか、というものだ。この基準こそが僕にとっての「伊藤計劃の物語」のひとつである。だから、もうすでに僕の作品には伊藤計劃が宿っている。
    という部分がとても印象的でした。

    自分に置き換えるなら、今の自分を形作っているのは、家族や、友人、映画、ゲーム、本などの様々な物語です。そして、自分の物語を子供たちや周りの人達に伝えることで今度はその人たちの中で私は生き続けるというように考えたのですがいかがでしょうか?

    伊藤さんのデビュー作『虐殺器官』が今度映画化されます。伊藤さんの物語はまだまだ終わりません。

  • ゲームのノベル版なので、楽しく読めればいいかなと思っていました。
    しかし、メタルギアソリッドの深い物語と伊藤計劃さんの文章で、のめり込んでしまいました。

  • H22年3月25日、初、並、帯無
    2015年10月23日伊勢BF

  • しっかり伊藤計劃してる。
    メタルギアシリーズに詳しくないので避けていたが、知らなくても十分楽しめた。

  • シリーズものとは知らず本書からはじめてしまった。もともと伊藤計劃が好きだったので手に取ったが、まだ初期だからか、ノベライズだからか彼らしい作品ではなかった。しかし、彼があとがきで述べているようにこれはノベライズにもかかわらずなんども読むに耐える文章で、読みごたえも充分だった。

  • 伊藤計劃まだ二冊目だけど、すごく強く伊藤計劃らしさを感じた。
    とても好きだ。
    伊藤計劃を読みたいと買ってきたけど、これまでのメタルギアソリッドのネタバレ的な要素が多分に含まれている気がして、若いシリーズのノベライズを先に読むべきだったのではないかと後悔している。
    150214

  • 想いは時代を超えて受け継がらりるれろ。

  • 早逝した作家・伊東計劃の手によるメタルギアソリッドのノベライズ作品。
    伊東先生が好きなので購入しましたが、ぶっちゃけメタルギア某なるゲームについては名前しか知らず、プレイしたこともないので本作がどの程度ゲームに忠実なのか、そうでないのかはわかりませんでした。が、作品としての面白さ奥深さは超本物。全く予備知識のない自分にはところどころ人間関係や世界観でわかりづらい部分もありましたが、丁寧な解説が差し込んである場合が多いため、読むのに苦労はしませんでした。ただ、その分多少説明的ではあったかな…。それゆえ「虐殺器官」等よりは点数低めにはしてあります。
    さて、本作の主役は言わずと知れた暗号名ソリッド・スネーク。悪魔の核兵器「メタルギア」を幾度となく破壊し、世界を破滅から救ってきた伝説の男です。
    しかし彼の肉体はナノマシンによる急速な老化に蝕まれ、余命いくばくもない。宿命の兄弟リキッド・スネークを葬るため再び戦場に老いたスネークは赴くが、そこで世界を覆う巨大な真実と向き合うことになる…。
    作家になる以前からメタルギアソリッドが好きだったという伊東先生の、深い作品愛を感じます。特有の精緻で機微に富んだ作風は、映像以上に世界観を想像させてくれるのですよ。本当スゴイ。返す返すも惜しまれる作家さんを亡くしたんだなぁと思いましたわ。
    ちなみに、本編後に収録されている「あとがき」「伊藤計劃さんのこと」も良いのよ。

  • 地の文で心情が描写がされるため、
    ゲーム版よりも各キャラクターをそれぞれ理解できてよかった。

    アクションとかはあっさりめ。

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著者プロフィール

1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

「2014年 『屍者の帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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